サッカーにおけるポジションについて⑴
みなさんこんにちわ!
たくさんサッカーを観て、サッカーをして、サッカーについて考えたりしながら、気がついたことを書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします。
今回は「サッカーにおけるポジションについて」というお話です。
一般的にはフォワード(FW)、ミッドフィルダー(MF)、ディフェンダー(DF)、ゴールキーパー(GK)と呼ばれる役割分担のポジションのことを”ポジション”と呼んでますよね。
しかし、今回は役割分担のポジションではなく、サーカーコート内の場所によるポジションについてお話ししたいと思います。今のサッカーってだんだんポジションが曖昧になってますからね。
サッカーコートは一般的に縦105m×横68mの大きさなんです。いろいろなサッカーコートの分け方があるんですが、縦ではポジションを4分割するとわかりやすいと個人的に思っています。では、4分割するとどうなるでしょうか?
下図のようになります。
(1)攻撃エリア
(2)組み立てエリア(敵側エリア)
(3)組み立てエリア(味方エリア)
(4)守備エリア
(1)~(4)のエリアによって、やるべきプレー、やってはいけないプレーというのがあります。それを攻撃または守備の視点でちょっと整理してみます。
攻撃・・・味方がボールを持っている状態
守備・・・敵がボールを持っている状態
⑴攻撃エリア
敵のゴール前ですので、リスクを冒してゴールを奪いにいくチャレンジをしていくエリアです。でもリスクがゼロじゃないので、ボールを奪われることを考えておかないといけないですよね。
【攻撃】
敵の守備網を突破して、とにかくゴールを奪いにいく事が大事です。
【守備】
味方のゴールから遠い距離のエリアですから、積極的にボールを奪いにいきます。奪えばゴールのチャンスが広がりますから。それに加えて、⑵組み立てエリア(敵側エリア)に敵がボールを持って侵入してきたときのことを考えて守備のバランスをとっておく事が大事です。
⑵組み立てエリア(敵側エリア)
【攻撃】
ボールを奪われないようにキープしながら、敵の守備が崩れるようにボールを回して揺さぶります。そしてタイミングをみて⑴攻撃エリアにボールを運ぶことを考えます。
【守備】
ボールを奪えるように、パスコースを限定して相手を追い込んでいきます。ここでボールを取ると守備のリスクも減り、攻撃のチャンスが増えますよね。
いい動画があります。 マンチェスターユナイテッドのファーガソン監督という名将中の名将が、「最も厄介だったのはメッシじゃない。イニエスタ、シャビだ。あの2人がなら一晩中ボールができる」とか「シャビ、イニエスタがいる間はバルセロナはこのままずっと強いチームでい続けるだろう」と言われていたシャビの動画です。4’06から観て欲しいんですが、
手前の右サイドに大きなスペースがあります。ここにボールを受けられる選手がいれば⑴攻撃エリアにボールを進められたシーンで、本当はその形を作りたかったんだったと思うんですが、⑴攻撃エリアにボールを進めようとは考えていますが、味方の人数も少なく、ポジションも良くないので、ボールをキープしながらボール回しに切り替えているシーンです。このように⑴攻撃エリアにボールを進めることを第1にプレーを考えるエリアなんです。
⑶組み立てエリア(味方エリア)
【攻撃】
ボールを奪われないようにキープしながら、⑵組み立てエリア(敵側エリア)に早めにボールを運びます。ここでボールを相手に奪われると、スルーパスなどを通されて失点につながってしまうので、ボールロストはしてはいけないエリアです。
【守備】
ボールを奪えるように、相手を追い込んでいくのはもちろんですができるだけここでボールを取りたいところです。味方の人数が少ない場合は、敵の攻撃を遅らせるのもこのエリアで考える大事な選択肢です。
いい動画があります。2011-12シーズンのブンデスリーガでの宇佐美選手のプレーです。23’39から観て欲しいんですが
⑷守備エリアにいた味方が⑶組み立てエリア(味方エリア)にいた宇佐美選手にパスを出したシーンです。
⑶組み立てエリア(味方エリア)ですから、ボールを奪われないようにキープしながら、⑵組み立てエリア(敵側エリア)に早めにボールを運ぶことが大事ですよね。味方が⑷守備エリアからボールを前方に運び出してくれたわけなので。
宇佐美選手はここでボールをロストしてしまい、敵にシュートまで持ってかれてしまします。バイエルンのハインケス監督はこのプレーをみて宇佐美をすぐ交代させてしまいます。本当に厳しいんですが、名将ハインケス監督からすると基本的なプレーができていないと映ってしまったのかもしれません。それほど、プレーの場所で気をつけておくことを抑えておくことは大事なんです。
⑷守備エリア
味方側エリア、自分のエリアのゴールの近くですので、第1にゴールを奪われないように、セーフティーなプレーを心がける必要があります。
【攻撃】
攻撃ではリスクを冒さずに早めに⑷守備エリアからボールを前方に運び出す必要がありますよね。
【守備】
リスクを冒してボールを奪いにいかないで、ゴールを奪われないことを第1に考えながら敵を⑷守備エリアから追い出すことを考えるのが大事なんです。
宇佐美選手のバイエルン時代の動画を紹介させていただきましたが、バイエルンは今年2020年のチャンピオンズリーグを制したビッククラブです。宇佐美選手はこのプレー後、バイエルンではほとんど試合に出してもらえなくなってしまいました。宇佐美選手の能力の高さは疑いようがないですが本当に厳しいですね。基本プレーの大切さを痛感してしまいます。
P.S.
一般的なフォワード(FW)、ミッドフィルダー(MF)、ディフェンダー(DF)、ゴールキーパー(GK)というポジションでも、サッカーコートの各エリアにいたら、心がけることは一緒です。エリア別のプレーを心掛けながらもっとうまくなっていきましょう!!
では、また
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