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セイタカアワダチソウの事実

セイタカアワダチソウ。秋の花。

外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている(Wikipedia)

繁殖していることにすら気づいていなかったが、黄色い花が美しく咲くようになって、「あっ!こんなに増えている!!!」と焦る。

つつじの合間に群生しているのを発見して、慌てて2日かけて抜き取る。
つつじが使ってほしい土中の養分を、全部吸い取りやがるから。
そして繁殖力旺盛で、どんどんどんどん増えやがるから。

そんな敵視していたセイタカアワダチソウの、ある傾向を発見。

それは、
群生しているところは、成長がまちまち。それに対して、単立しているものは、成長が早い。

群生しているところは、綿毛になっているものもあれば、花が盛りのもの、つぼみのもの、これからのものもある。安心して、おおらかにゆったり群れをなしている様子。

これに対して、単立しているものは、早く成長して早く次世代を残そうとするのだろうか、痩せていてすでに綿毛となっているものばかり。

二者の間は距離にして4、5メートルほどといったところだ。それしか変わらない。
そこに私は群れをなすことと、孤高に身を置くことの違いを見る。
その覚悟と、役割の違いを見る。

そして大願としての種の保存への、あくなき追求を見る。


感嘆しながら抜き取ったが、調べてみると、花目の部分がハーブとして用いられているのだそうだ。薬湯にするとあわ立つとの情報も。

今度また発見したら、やってみよう。
「敵だ。引っこ抜け。やっつけろ。」だけじゃあ、確かにあまりにお粗末だものな。


<了>



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