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部活の思い出

こんにちは。なびおです。

高校生の時、甲子園を目指し野球に明け暮れていた時の話。

私が所属していた野球部は、県内でもそこそこ強豪で部員数も約70名ぐらいいました。

レギュラー争いも激しく、チームメイト同士がギスギスするぐらい競い合っていた記憶があります。

話は最上級生となった秋の練習試合でのこと。


強豪校と練習試合

その日は強豪校と試合をするため、県外まで遠征。

3時間程バスで揺られ到着、さあ試合開始。

ベンチスタートだった私は、「出番くるかなー」と思いながら。声出しに専念。

強豪校相手ということもあり、投手陣がメッタ打ちにあった。

前半戦を終了した時点で、10点差以上のついた試合展開となっていた。

そんな展開に監督は大激怒。

「この試合、逆転勝ちしなかったらもうおまえたちの練習はしない」

実際はもっとキツイ言い方でした。(笑)

心の中では「練習休みになるかも。ラッキー」などと思いながらも、監督が怒っているのでとにかく逆転しなければとみんな焦っていた。

中盤戦、出場していたレギュラーメンバーを監督は交代していく。あきらかな戦力ダウン。

しかし、交代したメンバーが奮起し1点・2点と得点を重ねていった。

相手も負けじと得点を重ね点差は一向に縮まない展開。


ついにきた出番!?

終盤に差し掛かり、この回すでに2アウト。

機嫌の悪い監督は、たまたま自分の後ろで声出しをしていた私に向かって、

「次、おまえ代打行け。」

適当というか投げやりというのか、「誰でもいい、お前後ろにいるからお前行け」みたいな感じで代打を告げられた。

普段は選手の名前を呼んで交代の話をするし、試合の外でウォーミングアップをしているメンバーからお呼びがかかる。こんな告げられ方は初めてだった。

何はともあれ出場できるのはラッキーなので急いで手袋を付け、バットを持ち次のバッターが控える所へ。現在2アウトなので、今打席にいるバッターがアウトになると自分には回ってこない。

そんな時、監督が申し訳なさそうに「ごめん、代打はいったん無しな。先にこいつを行かせるわ」

そこには下級生。投げやり的にもらったチャンスもお預けということ。悔しいを通り越し、虚しすぎて肩を落とした。

しかし、四球・ヒットなどでチャンスは広がり、ここで遂に監督から「次はおまえが行け」と言われた。

今回は正真正銘の代打として出場。気持ちが切れていたので、本当に無心だったと思います。


会心のヒット

無心に振った一打は右中間へ会心のヒット!ランナーが帰り、得点が入る。

虚しい気持ちが一瞬にしてうれしさに変わり、心の中で「見たか」と監督に向かって小さくガッツポーズ。監督は下を向いていました・・・こっちを見ていない・・・(後日マネージャー談では、喜んでくれていたらしい。)

後続もヒットが続き、この回ビックイニングとなった。(大量に得点が入ること)

一時、10点以上あった得点差が3点差まできた!

監督そっちのけで、絶対逆転するぞ!チームのテンションはMAXだった。


しかし、投手陣が抑えきれず失点を許し、味方にきていた良い試合の流れは途切れてしまった。

結局、逆転できずに負けてしまった。(点差の詳細は覚えていない・・・16対12ぐらいだったような・・・)


今後どうなる?

負けてしまい、普段なら行う試合後のミーティングも無し。重い雰囲気のバスで学校まで帰る。(みんな終始無言)

学校から最寄りの高速道路を降りた所でバスは一旦停止した。メッタ打ちにあった投手陣はバスを降ろされ、学校まで走って帰らされていた。

学校についてからのミーティングでは、特別怒られることはなく、怒涛の追い上げが認められ今後も通常通り練習を行うこととなった。めでたし。

監督が怒ることはよくあるが、練習放棄宣言は初めてだった。その焦りが終盤の追い上げに繋がったのではないでしょうか。さすが監督です。


最後に

高校野球ならではのなにが起きるかわからない展開に一喜一憂し、心の中では、悔しさ・虚しさ・うれしさを一気に感じた部活での思い出です。

まさか交代の交代を告げられるとは思いもしませんでした。(笑)

こんなカッコ悪い上級生にならないよう、部活動をしている方々は日々の練習頑張ってください!

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