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"しあわせ届けるチョコくりぃむぱん"と「チョコと鼻血」<うっとり、チョコレート>

さぁさぁ、神戸屋の「しあわせ届けるチョコくりぃむぱん」がお通りだよ。

どっしりとした重さでチョコたっぷり、チョコクリームもパンの生地となじんで甘すぎないところが良い!
スーパーで目に留まった菓子パンのネーミングもお茶目でコーヒーとの相性もばっちりです😋

さて、チョコと言えば“バレンタイン”が思い浮かびますが、今や義理チョコより友チョコや自分へのご褒美がメインとなるかもしれません。

今回ご紹介する本にはこれらの内容もたっぷり含まれています。

📕本のタイトルは、おいしい文藝シリーズの「うっとり、チョコレート」。


大宮エリーさん、江國香織さん、村上春樹さん、田崎眞也さん他、選りすぐりの精鋭揃いによる計38編のチョコテーマのエッセイ(一部は創作)。その中でも私は中島らもさんのエッセイがイチ押しです。

中島らもさん「チョコと鼻血」

金持ちである同級生のコーノがバレンタインでチョコをたくさんもらったと知ったわたしは、苦学生であるドガキナイに渡そうと思いつく。
貧乏である彼の食生活を援助しようという仏心ではなく、もてないドガキナイにバレンタインのチョコをひけらかしてくやしがらせようとする腹である。

早速、チョコを3,4枚たいらげたドガキナイは、バレンタインのチョコとはつゆ知らずとても満たされた様子。
それを見たわたしとコーノは、チョコをもらわない(もらったことがなさそう)彼をひやかそうと思ったことを申し訳なく感じる。そして、世界中のからバレンタインの広告等を彼の目にふれないようにしたいと思うのだ。

チョコをただただおいしそうに食べる姿に、バレンタインとは関係なく、
目の前にある”しあわせを感じる”気持ちっていいなぁと思いました。


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