主人公がどんな風に登場するか？＜天国からの宅配便＞

天国からの宅配便　著者：柊サナカさん

本を読む中で、主人公がどんな風に登場するか予想するのも楽しみの1つです。冒頭からこの人が主人公だ！と感じる本もありますが、脇をかためてから主人公がいよいよ登場という話もあるので気が抜けません（笑）。その点では、本作に「おっ！」するような主人公の登場場面（書き方）があったのでぜひ見つけてください。

第1話から第4話とエピソードを含めた全5話の短編が収録されていますが、特にジーンときたのは第2話「オセロの女王」。
女子高生の文香が祖母の固執する考え方に嫌気をさし、大学進学についても理解を得られない中、祖母は入院中にあることをしていました。「好きでこの土地に生まれたわけでもない」と思う文香でしたが、ある人がメッセージをくれて・・・。

今の時代、このような届け物もできるんだなぁと驚くとともに、人の本当の想いはなかなか伝わらない。だからこそ、感じようとする心を持って、育てていきたいものです。🤗