ゲーム依存の入院治療の実際
こんにちは、心理士のなべたです。
この記事では、「ゲーム障害再考」という本に掲載されている、精神科医のゲーム依存の入院に関する記事を読んで、私が感じたことをまとめました。
入院するかどうか
ゲーム依存症かどうかを判断するのは困難ですが、それが確定した場合、入院を選ぶかどうかはさらに大きな決断となります。
多少のゲームの問題があっても、日常生活を安定的に送り、人間関係を保つことができていれば、そのまま生活を続け、ゲームの問題を解決し、充実した生活を目指すのが望ましいと思います。
一方で、日常生活に支障を来している場合は、学業のみならず友だちとの交流や家族とのコミュニケーションなど失うものが多くなりかねません。
そのため、これからの生活を守るためにも短期間の入院という選択肢が検討されるのです。
ゲーム依存の入院治療
入院前期
まずは、ゲームのしすぎで乱れた生活リズムを戻すことから始めます。
生活リズムが崩れていた子どもでも、それほど時間がかからずに規則正しい生活を取り戻すことができます。
その過程で、子どもの特性や学習に関するつまずきなどの情報も集めていきます。
入院中期
院内での学習を開始します。この段階になると、カードゲームなど他の人と会話を楽しむ遊びに夢中になる子どもも増えます。
しかし、同時に人間関係のトラブルも増える可能性があります。
そのため、他人を傷つけずに自分の気持ちを伝える練習なども行ないます。
入院後期
退院の準備を始めます。
外泊を通じて家族とのコミュニケーションを確認し、試験的に学校への復帰も試みます。
この時期には、家族と一緒にゲームの適切な使い方についてのルールを作ります。ゲームの使い方を振り返りつつ、これからの目標を考える時間を持つことも重要です。
入院治療において、病院スタッフは子どもたちの成長を信じ、一緒に楽しみや好奇心を見つけるパートナーでもあります。
このような治療スタッフや同じ悩みを持つ他の子どもたちとの出会いは、入院中の子どもの回復にとって欠かせない要素となるのです。
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