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ゲーム開発者からみたゲーム依存
こんにちは、心理士のなべたです。
この記事では、「ゲーム障害再考」という本に掲載されている、ゲーム開発者のゲーム依存に関する記事を読んで、その要点をまとめてみました。
オンラインゲームの特徴
オンラインゲームの正式サービス開始日はとても緊張感が高まりますが、本当の闇はその後にやってきます。日数の経過とともに「過疎」の状態に向かうので、運営チームはプレイヤーの減少をいかに食い止めるか、過疎対策を講じることになります。
オンラインゲームの最大の特徴として、プレイヤー間のコミュニケーションがあります。
ゲーム内での冒険やモンスターとの戦いは架空のものですが、そこで得られる他の人からのねぎらいや賛辞は現実なのです。
プレイヤーにとって、オンラインゲームは遊び場でもあり、心が落ち着く場所でもあり、そして帰る場所でもあるのです。
オンラインゲームは、テーマパークのスリルや映画館の映像の迫力にはかなわないかもしれません。
しかし、ゲームの依存性は、スリル、臨場感、迫力といった「ポジティブな快感」によって生じるものではないのです。
現実世界で何かが足りないと感じる人々にとって、オンラインゲームはその欠けている部分を埋める癒しを提供してくれます。
そして、この「心の穴を埋めること」が、人々がゲームに夢中になる、つまり「依存」してしまう大きな理由なのです。
麻酔としてのゲーム
ゲームは麻酔である。正確に言うと、現実で生きづらさを感じている人にとってのオンラインゲームとは麻酔のように苦痛を和らげてくれる心地よい「場」である。
純粋にゲームを楽しんでいるプレイヤーはもちろん、ゲーム依存の問題を抱える方々にとっても心の穴を埋めてくれる癒しの空間は有用だと思います。
しかし、麻酔は一時的に痛みを和らげてくれるもので、その原因を取り除いてくれるものではありません。
ゲームに深く没頭している人は、いつか自分の心の問題に直面しなければならないときが来るでしょう。
今、ゲーム依存で苦しんでいる人もいるかもしれませんが、将来的にはその依存を克服して、ゲームを逃避の手段ではなく、純粋に楽しむためのものとして取り戻してほしいと願っています。
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