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喋れないのに英国滞在してみた話

当時の自分にとっては、大冒険だったと思う。

たいして喋れもしないのに、ひとりで1ヶ月イギリスに滞在した。
前半2週間は語学学校、後半2週間は観光。
特に知り合いがいたわけでもない。
往復の航空券と語学学校、そして学校に通っている期間のホームステイだけを予約して旅立った。
無謀なことに、後半2週間の観光の予約を一切取らずに。

しかもそれが、人生2回目の海外旅行。
1回目は団体で引率も付いて何もかも手配済みだったことに比べるとえらい差だ。

実際、本当に困ったこともあった。
当時の私はクレジットカードを持っていなかったので、宿の予約が取れなかったのだ。
ガイドブックを頼りに電話をして、知っている単語を並べるだけの英語で一生懸命泊まりたいと伝えても、クレジットカードなしでは予約できないとあっさり断られ続けた。
あやうく宿なしになりかけたこともあったし、予算よりも高い宿に泊まった日もある。
なんの下調べもしないで行ったから、冬季休業の観光施設もあって、一番観たかった施設に入れなかった。

そんな困りごとはいくつもあったけど、やっぱり行って良かったと思う。
週3ペースで大英博物館に通ってじっくり見てまわれたのは貴重な体験だったし、なんだかんだ2週間の旅行を現地で手配して過ごせたのはひとつの自信になった。

ビックリなのは、帰国して英語の勉強に熱が入ったかと言えばそうでもないことだ。
私が「ちゃんと英語の勉強しよう!」と思うのは、この旅行から7~8年経ってからのこと。
「喋れないから」と怖気づいてしまうような状況に「いや、何とかなるでしょ」で飛び込んだ自分。
当時は軽いノリと勢いでの旅だったけど、振り返ってみると、なかなかなチャレンジだったと思う。


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