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転職しても幸せになれるこの時代に、わたしが1社で人事を続ける理由

記事タイトルどおりのことを書きます。ゼクシィのあのコピーは良かったですねぇ。

ぼっち人事として入社して気づけば6年

2014年6月、わたしはフィードフォースという会社の27番目の社員として入社しました。当時のフィードフォースに人事部はなく、わたしがひとりめの人事部員です。

ぼっち人事として入社してからいろいろなことがありました。それはもう、いろいろなことが…。そうして時は流れて2020年10月。フィードフォースに入社してから気づけば6年ちょっと経ちました。
わたしの周囲のベンチャー人事の方々の多くが3年前後で転職しているのをみると、6年間転職せずに働いているというのは珍しいことかもしれません。

わたしは以前にスカウトエージェントで勤めていたこともあり、1社で働き続けることが価値だと考えたことはありませんでした。むしろ、色々な経験を積むために数年ごとに転職するのが当たり前だとすら思っていたので、長く働くことになるとは自分でも驚きです(友人からも、フィードフォースに転職するときに「どうせ2-3年でまた転職するんでしょ」と言われました笑)。

6年経っても「やり切った」感覚が持てない

あくまでわたしの観測範囲内の話ですが、ベンチャー人事の方が転職する理由の多くが、「ここでできることはやり切った」というものです。そして、「次は違う環境で新たなチャレンジをしたい」と次のステージへ活躍の場所を移す…そういう方を何人も見てきました。

「ここでできることはやり切った」という理由で転職する気持ちは分かる気がします。わたしも、そう感じたら転職を考えるのかもしれません。逆に言うと、わたしが6年経った現在も転職せずにいるのは、「やり切った」とまったく思えていないからです。

わたしが力不足だというのも多分にあると思いますが、在籍している6年の間に会社がものすごいスピードで成長・変化していき、その変化にどうにかこうにか食らいついていくのが精いっぱいで、「やり切った」と言える瞬間がまったくこないのです。

上場まで見届けてホっと一息…させてくれない!

フィードフォースに入社して6年ちょっとの間に、人事に求められることは次々と変化していきました。

ざっとふりかえってみても、「とにかくひたすら採用!」「50人の壁をどう乗り越える?」「労務の仕組み整えなくちゃ」「評価制度をなんとかしたい」「ぼっち人事からの脱却」「多様な働き方にも対応したい」「上場準備しまっせ」「採用広報やろうよ!」「フルリモートワークに対応せよ!」などなど、いろんなことに取り組んいます。

1つの課題をクリアしたと思ったらまた次…とのりこえるべき課題が次々と発生するので、「やり切った」と思うヒマがなかったのだと思います。これらすべてがうまくいったわけではないけれど、色んな人たちに助けられながらどうにかこうにか今があります。

そして、2019年に東証マザーズに上場してから会社の変化速度は加速度的に増していきます。
2020年1月にアナグラムさんとのグループジョインを発表し、同年10月にはDX事業を推進する子会社を設立。上場して1年で立て続けに変化が起きています。

「上場まで見届けたら、ホっと一息つけるのかな」なんて思っていたわたしが激甘だったようで、一息つくヒマなどまったく与えてくれませんでした。

こちら↑は、アナグラムさんグループジョインを知った日のつぶやき。そう、飽きさせてくれないんですよね。

これからは、「フィードフォースグループとしての人事はどうあるべきか」という課題にチャレンジすることになると思います。正直、考え方のとっかかりすら分からないほどデカい課題です。これはやりがいがあるぞう。

ミッションに共感していることが前提

というわけで、「やり切った感を持てない」「飽きさせてくれない」というのが転職せずに1社で人事を続ける理由でした。

ただ、大前提として「会社のミッションに共感していること」「会社の目指す未来にワクワクしていること」があることを補足しておきます。
いくら変化に富んだ環境でも、目指す未来に共感できなければ長くは続かないと思います。

わたしが会社のミッションにどう共感し、どう貢献したいか?は下記に書いたのでよければどうぞ。

おまけ:人事として長く勤めることのメリットデメリット

以上が、「転職するのが当たり前」と思っていたわたしが1社で長く人事を続けている理由でした。

最後におまけとして、1社で人事業務を長く続けることによる仕事へのメリット・デメリット両方あるなぁと書きながら感じたので、下記のとおり整理しておこうと思います。デメリットはメリットの裏返しです。

【1社で人事を長く続けることでの仕事へのメリット】
・社員全員のことを知っているので、社員を巻き込みやすい。広報にも有利
・組織や制度の歴史的背景を理解したうえでの施策を考えられる
・「長く続けてる人事がいる」ことによる安心感を醸成できるかも
【1社で人事を長く続けることでの仕事へのデメリット】
・「最近入社した人の気持ち」が分かりづらい
・歴史的背景を理解してるがゆえに、ゼロベースで思考しづらい

個人的には、組織やチームにおいて「新しい風」みたいなものは大事だと思っているので、わたしが新しい風の邪魔にならないように気をつけなければという気持ちです。上記に挙げたメリットは最大限生かしつつ、デメリットは周囲の助けを借りて補えればいいなぁ。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました(*´▽`*)

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