【就活007】「成長の傾き」と過去エピソード(1)
【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.7
就活学生さんを コーチングで支援している
”なべじゅん” コーチです。
前回は、
・現在(面接)の瞬間の能力だけで、評価しているのではないよ。
・未来、当社の中で活躍することへの期待値 も含めて評価し、合否が決まっている。
との話をしました。
今日は、その「成長の傾き」が 自己アピールする上で大事になる理由。特に、過去の経験、ガクチカなどで話す「エピソード」との関連性を ご説明していきます。
1)「成長の傾き」と過去エピソードとの関係
③ 過去エピソード を話す意味(役割)
前回の図に、過去の部分(過去から現在への矢印) を追記しました。
みなさん、ES+面接で、過去のエピソード(体験談)を話していると思いますが、 それは、なんのため?、何の役割があるのでしょう?
*注記
以下記載は、何か理論的な支えがあるわけではありません。
なべじゅんが 学生相談 + 面接官としての経験から、こんな区分がありそうだな、という経験からの分類例です。
なので、また今後、よりわかりやすい体系整理を思いついたら、書き換えていきます。「段階」というのも、こういう順番にありそうとの視点で書いていますが、捉え方は色々あると思います。
段階1.自分の「実績」をアピールするため、 *特に「結果のすごさ」を強く言う人、
自分の「結果成果の素晴らしさ」をアピールすることで、【能力の高さ】を伝える・証明するため。(*特に「結果として」の成果物 に力点がある)
・例えば「全国3位になりました」などの 結果成果を強くアピールする方がいます。その人の意図は、そんな簡単に全国3位などなれない、だから、それを <努力し、工夫し、達成した> ことで得た「結果から」それを伝えたい! との意図はわかるのですが、
・この<努力、工夫>の部分を言葉でちゃんと伝えるのが、段階2.にあたります。これが明確な言葉で言えていないと、伝わらない結果、段階1.に見えてしまうのです。
・結果実績だけで、すごいでしょ、という方は、さすがに今の時代いらっしゃらないですね。(皆さん、ESの書き方を勉強されていますので、)
段階2.自分の「強み」「工夫の仕方」を伝えるため
結果成果につながる 途中の【プロセス】、すなわち 自分なりの工夫点、自分のアプローチ法(独自の視点)を伝えることで、「再現性がある」「わかっててて、一番良い手法を採ることができる 好ましい人材ですよ」という 能力アピール が パターンとして一番多いですね。
・これも、最初から自分の言葉でロジカルに説明していける人と、そこまで明確でないけど 面接官の質問に受け答えしながら、その部分が明らかになっていくケースがあります。
★ここまでは、【論理性】の世界なんです。
論理的に こう考えるのが、効率的・合理的・成功確率が高いよね、という説明なので、
実は、みなさん 書き方を勉強し、ES文章のブラッシュアップを繰り返していけば、段階2.までは 書けてしまうんです。
レポートを書く際に、推敲を繰り返すと完成度が高まるのと同じです。ということは、他者との【差が付けにくい】 ということでもあります。
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★ここから下は、【論理性】が主体ではなく、
本人の中にある【主観的】な世界になっていきます。
⇒【主観的】である分、人柄や「自分らしさ」を伝える力が 強くなる領域でもあります。
段階3.自分の「こだわり点」「モチベーションの原点」を伝える
例えば ESを読むと、「アルバイト先で、自分が改善策を提案して、社員の意識をも変えていった・・・」などの記載があったりします。これは 周りの人に働きかける力 として素晴らしいことです。
さて、「アルバイトの人が、自分より上の立場である社員の意識を変える」というのは、なかなかできることではないですね。(社員の言うことに従っていればいい、というアルバイトのスタイルも一定にありますので、)
そこには、その変革を成し遂げようと思った 強い理由があります。その人に どんなモチベーションがあったからなのかは、面接官は非常に気になります。なので、
Q.「なぜ、そこまでしようと思ったの?」「どうして?」との質問(理由確認)は必ずします。
この意図は、
・そんな影響力を及ぼしたい、今の現状を変えたい という、あなたの モチベーションの源泉 を知りたいんですよ。
モチベーションの源泉 は、人それぞれに異なる 固有のものです。
それを知ることで、「この人は、こんな世界を実現したいから、その想いを強く持てているからこそ、こういう難しいことにも、行動していける人 なんだな。」と受け止め、あなたの「あなたらしさ」を深く理解でき、さらに実行力を確信できるのです。
★みなさん、ESでは文字数制限もあり、「モチベーションの源泉」まで細かくは書けていないかもしれませんが、その場合でも、 ESの文中に 面接では そこに集中して質問が来るような KWを仕込ませてありますか? 面接で、目的をもって、それを語れるように準備できていますか?
(これが意識して組み立てできると、ESと面接が連動した戦略 になっていきます)
段階4.自分の「価値観」を語る
ここまでくると、最上位の表現力です。(だと、私は思っています、)
★「価値観」というのは、自分が何度行っても、充実感を得られるもののことを言います。(※詳しくは、後ろの理論編で説明します)
なので、実は、コーチングの手法を使って、丁寧に自己分析を行うと、ご自分の「価値観」が言葉化されますので、初めてそこで、自分のことを深く理解する現象が生じます。その瞬間、
「あ~、私って、昔から 何度も何度も、同じこと(※ 価値観を実現するための行動)を繰り返しているんですね」と苦笑される方が多いです。
例えば 価値観が、「友達を見捨てない、必ず助ける」という人であれば、その人は、小・中・高・大学と、何度も色々な場面で、周りの人(クラスメイトや部活・サークルの仲間)を助ける行動を行っているんです。それは、自分の価値観が満たされる瞬間でもあるからです。
※ 自分の感情を満たすため=自己満足のために、友達を助けている。という意味ではありません。価値観は、逆にそれが満たされない・無視される場面になると、自分のマイナス感情が強く引き起こされるので、「放っておけない、黙っていられない」という行動が出てくるのです。)
他に、「チャレンジして、自分のできなかった事をできるようになりたい」という人もそうです。階段を登るように、また一つ新しい事ができるように成長した自分を感じ取れると、とても満ち足りた気持ちになれるから、それを 未来も 繰り返したいとなるのです。
どんな価値観も、皆さんの中で、必ず繰り返されてきているのです。
あなたの行動の元になる、大切な エネルギー源ですので。
自己分析を「感情」面からアプローチすると、まるで、串団子のように、過去から現在までに向かって、あの時もそうだった、あっあの時もそうだ・・・。と気づくことができるようになります。
(自己分析の意味)
★これに気づけて、「自分の言葉」で言えるようになると、自分って、こういう人なんだな、自分のポリシーって、こういうことなんだー、と 本当に スッキリと腹落ちします。
これが、本当の「自己分析」のゴールであり、自己分析の大切な意味なんだ と私は思います。
自己分析の時限らず、今後、面接を繰り返す中でも、同じような気づきが起きます。面接官の質問を受け、最初は「あー、うまく答えられなかったな」と感じますが、さらに深く考えるクセをつけると、「自分を自分で見つめ直す」ことが起き、「自分の本当に求めていること」「価値観」が、さらに明確になっていくのです。ぜひとも、自分をより深く知る、という この過程を楽しんでいただきたいとの思いでいます。
(「内省」とは)
どんどん自分に対する自己理解が深まっていく。これを「内省」とも言います。内省できる人は、自分自身の思考・感情に溺れることなく、ちょっと俯瞰して自分のことを見れる力がある人です。
すると、自分が経験したことから、より多くの学びを得ますので、成長がより早くなるんです。なので、就活を終えても、次の社会人人生でも この自己分析・内省の力は、おおいに役立つものとなりますよ。
私は、コーチとして、それを体験してもらうために、工夫しながらセッションを行っています。就活を乗り越えるためだけでなく、その先の人生でも役立ててもらいたいとの想いからです。
★みなさんの中ではどうですか、段階1,2で止まっている方も多いのでは? 段階3,4まで意識して、ESや面接準備をできていますか?
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★過去経験したエピソードから、自分の内面にある 本質的な「価値観」を言えるようになると、とてつもなく、パワーのあるメッセージを面接官に伝えることができる。
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さて、今日はここまでにして、
次回は、★私の提案する手法の 重要ポイントである
段階4「価値観」を過去エピソードから言えるようになった時の、未来に向かってのメリット をご説明していきます。
続きを お楽しみに♪
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■ Finding Mine 代表 なべじゅんコーチ
感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ
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