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【就活】013 「強み」と「弱み」とは?

【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.13

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** 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ**
** 第1章 理論背景編 02       **
**  3.「強み」と「弱み」とは?   **
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就活学生さんを コーチングで支援している
”なべじゅん” コーチです。

前回、「自分らしさ」の中には「強み」も入っていましたので、
今日は、「強み」と「弱み」について、お話しましょう。

<今日の結論>
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・「強み」を周囲(ライバル)との比較 で捉えない方がいい。
・「強み」とは、その人の自然と身に着けてきた【得意なやり方】であり、  これまでの人生の中で、【自然に、そのアプローチ法を選んできた結果】
・だから、一人ひとり「強み」は違っていていいし、その強みには、上下という序列はない。
・一つひとつが、自信をもって語れる 素晴らしい「強み」なんです。 
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3.「強み」と「弱み」とは?

1.「強み」とは?

「強み」について、皆さんは、以下のどちらの捉え方をしているでしょうか?
 


■捉え方1:「強み」とは、周りの人と比べて、<相対的に 優れている>と思うこと、

こちらの捉え方をしている方が、世の中、多いと思います。
学生時代から比較評価されてきていますので、周り(ライバル)との優劣の結果だと、受け止めてしまうことが多いです。
学業であれば、「数学が得意」「歴史の暗記が得意」、
資格であると、「〇〇の資格を持っている」などのものですね。

*就活においては、
① 学業や資格の有無のような、「知識・経験」からくる強み(スキル系)
② 自分の物事をうまく進めることができる、「ノウハウ、工夫、技」からくる強み
と2種類あると捉えておくといいです。
※① スキル形は 基礎力(基礎点)、② ノウハウ系は 応用力(応用点)のようなものでしょうかね。
 
「優秀さ」をアピールしようとすると、ついつい ① ばかり話してしまうことがあります。そうではなく、将来、会社の中で ②がうまく使えますよ、という説明(エピソードを使っての証明)も大事になります。
 

この<相対的に優れている>との視点でばかり見てしまうと、ずっと、「ライバルに勝たないと」「もっと、上位の<点数>をとらなくちゃ!」という、焦りから離れられなくなります。
 
これまでの学生時代は、点数化され比較・順序付けをされてきました。それは事実ですが、就活においては、(※さらにこの先の社会人人生でも)次の捉え方をおすすめします。
 
  

■捉え方2:「強み」とは、自分の中で、物事を成功させる上で、<役立つ度合い>の高いもの と思うこと、

ですので、「強み」の捉え方も、周りの人(ライバル)との相対的にとらえるのではなく、
★自分が、物事を成し遂げるときに、上手く使いこなすこと ができていること】と考えた方がいいです。
・まるで、利き腕のようなものです。普段は、意識することすらないかもしれません。だって、自然とそのやり方や工夫をしてしまっているので。(意識して、選んだという感覚もない)
 

例)例えば、サークルで目標を定め、役割分担をしながら、物事を進めていたとします。複数の人で分担しているからこそ、途中で意見の食い違いが起こったり、あれ?こんな目標だったっけ? となる経験もありますよね。
そんな時に、
 
Q. あなたは、どんな方法(How to do)で、【働きかける】ことが多いですか?
という質問に近いです。
 メンバーそれぞれが、違う特徴(強み)を発揮するとして、  
・Aさん;私は、当初にチームで定めた目標と、現在の状況・データを常に照らし合わせて、ズレがないかを見ることが得意です。(分析思考)
・Bさん;私は、他メンバーがどんな気持ちでいるか、に常に意識があります。みなさんの想いをくみ取って、みなさんが満足できるように、それを満たしてあげたいです。(共感性)
・Cさん;チームとして、一番良い結果、最高の状態を常に思い描き、その実現にエネルギーを注ぎます。(最上志向)
・Dさん;何か失敗が起こっても、あまり気にしません。初めてやることには失敗はつきものですから。またやればいいよと、声掛けします。(ポジティブ)
・Eさん;どんなに最初に目標を定めて合意しても、やっぱり認識って、それぞれの人でズレていって当然だと思うんです。ですので、常に他メンバー一人ひとりと話すことを大切にして、チームを一つに束ねていくことを心がけます。(コミュニケーション)
 
*( )内は、ストレングスファインダー という手法で才能(強み)を表現するときの言葉です。ストレングスファインダーについては、またどこかで解説したいと思います。

といったように、人それぞれ、チームの目標達成に向けての【働きかけ】方は違うのです。違っていていいのです、唯一の正解や、一番いいやり方、というものではなく、それぞれの人が、ご自分の最大の能力を発揮できる方法で関わればいいのですから。
 

■一人ひとりが異なっているから、強いチームが作れる
上記のように、それぞれアプローチ法の異なる5人が、一つのチームとなり、それぞれを補いつつ進むチームって、チーム全体としても強い(柔軟性がある)と思いませんか? (もちろん、お互いのことを正しく理解し合うことは必要です、)

 今、会社(社会)で求められているチーム像は、これなんです。
それぞれの人が違っていていいんだよ。その違いが、うまくかみ合わさる、相互に補完しあうチームを作れれば、それが一番、良い結果をもたらすチームだよね。 ということ。ダイバーシティの考え方そのものなんです。
 

2.「強み」をまとめると、

その人の自然と身に着けてきた【得意なやり方】であり、それはこれまでの人生の中で、【自然に、そのアプローチ法を選んできた結果】なのです。
 
 背景を細かくいうと、みなさん 幼少期(3歳くらいまで)に、うまくできないことがあると、それ自体を避けてしまうか、または、違う方法で達成しようと工夫してきたのです。(無意識の内かもしれないけど、)
また、親から、そんなことしちゃだめ!と怒られたら、その行為はしなくなりましたよね。
 そのような自分の経験の積み重ねにより、今の自分の「強み」 すなわち、「自分なりには こうやるぞ」ということが
<選ばれ、それを自然に行えるところまで高めてきた>ということです

 
だから、一人ひとり 強みは違っていていいし、その強みには、上下という序列はないのです。一つひとつが、自信をもって語れる 素晴らしい「強み」なんです。
 

3.How と What の違い

みなさん「強み」というと、「私は、何ができるか?」(人よりもできることとして、何をするしかないか)と「What」を探しにいってしまうのです。就活での職種選びも、この思考になっていませんか?
 
Whatということは、
・学業であれば、「数学が得意です」 (数学という、領域)
・資格であれば、「〇〇という資格(の知識)があります」(知識という、領域)
など、【特定の領域】を指してしまいます。
 
なので、「強み」をWhat 認識で就活をすると、<自分ができる領域という 職種や会社を選び出す> という行動に寄っていきます。
<今の自分ができることを探す>という発想なので、それは、絞り込む、狭くしていく方向性です
よね。
 
 
そうではなく、How で捉えた方がいいです
 
★How to do の発想;「私は、目の前にあるこの仕事を、【自分の持っている得意な技】を使って【どのような方法で】 達成させることができるか?」と考えることを、おすすめします。
 

この考え方は、どんな(種類の)仕事が目の前にきても、(上記のAさん~Eさんのように)自分の得意技で取り組むので、達成できる可能性が高い、となるのです。
・それと、自分のできない仕事/これはできる仕事という、選択(選り好み)がなくなり、オールラウンダー(多領域で優秀な人)という良い評価を受けることにもつながっていくのです。
⇒あの人に任せておくと、どんな事でも、しっかりと結果を出してくれるよね。という周囲からの評価、信頼につながっていきます。
 
Howというのは、どんな仕事が目の前にきても、腕まくりして、「さあ、自分だったら どう料理してやろうか」(私の腕前を見せてやろう!)、「どうアプローチして、この山を頂上まで制服してやろうか」と、ワクワクしている状態になります。
 

4.「弱み」とは何か?

では「弱み」ってなんでしょうね? おそらく、「自分にはできない、不得意なこと」と捉えているかと思います。
 
でも、上記の What と How の話を読んだので、ご理解いただけると思いますが、「自分にはできない、不得意なこと」という捉え方は、What(領域)の考え方ですね。これは、自分の可能性を狭める方向に行くので、この捉え方は、あまりしない方がよさそうです。
 

では、How to do で捉えると、
★「弱み」とは、「強み」として持ち使っている 自分のアプローチ法が、<適切に使えていない時><周りに悪影響を及ぼしている時>のこと。
これを「強み」が「弱み」として現れれた状態という。
と定義しています。(ストレングスファインダーでの定義を、なべじゅん流の言葉で表しています、)
 

上記の例)Aさん~Eさんであれば、
・Aさんの強み;私は、当初にチームで定めた目標と、現在の状況・データを常に照らし合わせて、ズレがないかを見ることが得意です。(分析思考)
・Aさんを【弱み化すると】⇒ もし、「ほら、できてないじゃないか!」とばかりAさんが言って、他メンバーが責められていると感じてしまったら。あなたもメンバーなのに、批判ばっかりじゃないか! とチームに亀裂が入ってしまいますよね。
 
・Bさんの強み;私は、他メンバーがどんな気持ちでいるかに常に意識があります。みなさんの想いをくみ取って、それを満たしてあげたいです。(共感性) 
・Bさんを【弱み化すると】⇒もし、相手の気持ちをくみ取るものの、それに流され過ぎて、当初の目標達成がおろそかになってしまうとしたら。それは役立っていませんよね。
 

このように
★「弱み」とは、<「強み」をうまく使えていない場合> のことなんです。
・場面(人や状況)によっては、自分が動けなくなる時もありますよね。
・または、良かれと思って自分は一生懸命やっているんだけど、それが行き過ぎてしまって、相手(メンバー)からすると、相手のやる気を削いでしまう場合とか。
このように、
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★自分の「強み How to do」とは何で、それはどんな良い【働きかけ】の力を持っているんだけど、時に、こんな行き過ぎた状況を起こしてしまうと【弱み】=周りや自分に悪影響を生み出す、と、、、
私は、過去の経験からちゃんと自己理解できていますよ。
なので、そのバランスをしっかりと見ながら、御社で働くので、素晴らしい成果が出せる人材です! と 
ES+面接では アピールすることにつながっていくのです。
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今日は、ここまで。

<今日の結論>
*************
・「強み」を周囲(ライバル)との比較 で捉えない方がいい。
・「強み」とは、その人の自然と身に着けてきた【得意なやり方】であり、これまでの人生の中で、【自然に、そのアプローチ法を選んできた結果】
・だから、一人ひとり「強み」は違っていていいし、その強みには、上下という序列はない。
・一つひとつが、自信をもって語れる 素晴らしい「強み」なんです。 
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次回は「他者と比較されない就活へ」について、話していきましょう。
お楽しみに♪ 

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■ Finding Mine 代表  なべじゅんコーチ
 感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ





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