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【就活】019「感情」に着目した自己分析(一般手法との違い)

【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.19

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** 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ**
** 第2章 自己分析編         **
** 1.「感情」に着目した自己分析   **
**        (一般手法との違い) **
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就活学生さんを コーチングで支援している
”なべじゅん” コーチです。
 

前回までで、第1章 理論背景編 が、完了しました。
今回からは、第2章 自己分析編 へ入り、さらに具体的な実践方法について、ご説明していきますね。
今日は、「感情」に着目した自己分析の特徴、深堀りの必要性 について、話していきます。
 
<今日のまとめ>
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1.自己分析には、色々なやり方がありますが、自分の中にある芯の部分【価値観】を伝えたい、共感性コミュニケーションも伝達手法として使いたいのであれば、「感情」を深堀りする自己分析がおすすめ。
2.自己分析は1回で終わるものではない。自分で足りないことに気づき、さらに深く自己内省(※分析ではなく内省です)していく、その結果、成長し続ける自分も見せることができるのです。
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1.「感情」に着目した自己分析(一般手法との違い)

ここで紹介している自己分析の手法は、ご自分の「体験」に深く潜り(※より詳細に再体験すること)、そこで感じていた「感情」を取り出すことを特徴としています。例えば、「うれしかった」というような皆さんが思っているような感情で留めずに、そこに存在していた別の感情をも拾いにいきます。
その場面(瞬間)で味わっていた「感情」が言葉化できると、そこから、「ニーズ」と「価値観」を発掘(言葉化)できますので、言葉化できたもの は、相手(面接官)にも伝えることができるということです。
 
誤解を防ぐ意味で言うと、自己分析で推奨されている他の一般的な手法「自分史」や「モチベーショングラフ」が劣っていて、「感情」を見ていない、ということではありません。
手法を紹介しているWEBページなどを見ていただければわかるのですが、やり方の説明で、「その時の【感情」も書き出しましょう。」と書いてあるものもあります。(無いものは、気づきようがないですが、)
もともと、過去の体験を掘り起す際に、「出来事」だけでなく、「その時に考えたこと(思考)」「その時に想ったこと(感情)」も一緒に思い出すことが推奨されているのです。
 
でも、やってみると、
・その思考・感情まで深く ご自分の力で探索することが、難しく。
・どこまでやれば、ゴールなのかが、わからない。
ので、皆さん、「わからない!」と、なっているような気がします。
  

1.感情に迫る自己分析手法における 自己探求の「深さ」

ここで提案している手法は、「体験したエピソード=場面」から、その時の「感情」を取り出し、さらに「ニーズ」「価値観」へと迫りますので、
論理的に考えた時に出てくる答えよりも、より深く 自己を見つめた結果、の説明となるのです。

日頃、考え・言語で発言しているのは 氷山の上にあるもの。
もっと氷山の下に隠れている 自分の内面を「自己分析」で掘り起し、自分の芯を自分らしく伝えられるようになろう。 それに必要なのが、「感情」からのアプローチなのです。

面接では、自分の体験談(エピソード)を語りますが、この自己分析の深さで、語れる内容が変わってきます
  
  
例)サークル(運動系)で、自分の努力の結果、悲願の1部昇格を果たした時の話をしているとすると、
Lv1:事実だけの報告 (結果成果で優秀さを伝えると、)
・私は、歴代先輩方の悲願でもあった、【1部昇格を達成】しました。
⇒結果だけ話しても、理解はされないですね。(こんな人居ません)
  
Lv2:目標達成できた理由を、【論理的】に伝える
・私は、【どんな場面でも実力を発揮できる強い精神力を身に付けるため】に、毎日〇〇トレーニングを欠かすことなく行い、選手としての能力を高めました。その結果もあり(私の活躍もあり)、チームとしても1部昇格という目標を達成できました。
⇒論理的に、目標とそれに合致した手段を説明し、論理展開力の高さを示す。
  
ーーー(ここまでは、論理的説明、氷山の上)ーーー
ーーー(これ以降は、内面の表現が入る、氷山の下)ーーー
 

Lv3:感情、思考に迫り、自分の内面を語る
・私は試合に出ても、自分のメンタルが弱く、仲間の足を引っ張るようなプレーに陥ることがありました。これが【悔しくて】、自分のメンタルを鍛えるべく、毎日〇〇トレーニングを欠かしませんでした。その結果、【試合中も 上手くできなかったプレーを後悔するよりも、次のプレーではどう動こうか、という次の得点につながる発想で常に考えるようにする】ことで、積極性が増し、選手として結果を出せるようになりました。その結果もあり、・・・
⇒【 】の部分で、感情や思考を入れています。これは自分の内面にあるものの開示ですので、何を大切とする思い・考えがあるのかを伝えている。Lv2は誰もが同じ答えになるもの(論理的妥当性だから)。Lv3は(Lv2よりは)自分が選んだ熱意の表現に近づきます。 
 
Lv4:「価値観」に迫り、自分の軸、自分のこだわりを語る
・私は、大学時代に選手としての経験から、【できなかった事を悔やむよりも、次にできる方法を常に考えること。その積極性が成功に至る上で一番大事】だということを学びました。(詳しくは)・・・
【経験から学び、次のアクションに活かす】これを信条に、御社に入社後も自分を成長させていきます。
⇒この部活の話から離れて、自分の生活全般での信条・こだわりとして語るのが、Lv4です。
  

※自己分析で、どこまで深掘りするかで、上記のような深さの差が出ます。(文章の長さ・情報量が異なることは、最終調整必要ですが、ニュアンス説明用として捉えてください。内容も精査していないラフなものです。)
 

2.自己分析は、どこまで「深く」やることが、必要なの?

正直、「感情」からアプローチする方法は、(他の方法に比べても)手間・時間が掛かります。それは事実です。
なので、このやり方が絶対必要とか、これ以外のものは浅くてダメ、などと言うつもりはありません。もっとインスタントな手法が言い方は、診断サイトなどを使ってください。(その際のデメリットは以前に説明済み)
  

ご自分が、どこまで伝えていきたいのか、その自分の戦略に合わせて、適する方法を選んで、自己分析してください。
「深く」やることは必須ではないが、やれば、その分のメリットもある、ということ。そのメリットを生かして、自分を強くアピールしたいなら、深堀りを体験してみては? という提案です。 
 
メリットは、前回(第18回)で説明した、「共感性コミュニケーション」のメリットということになります。

3.自己分析は1回で終わりではなく、繰り返すもの(自己成長)

自己分析をどこまでやればいいか、ゴールがわからないと悩まれることが多いと思いますが、これについては、1回で終わりとなるものではない、と思っておくといいです。
ある程度、ES+面接で話すこと(アピール内容)が定まるレベルまでは、自己分析をする必要がありますが、それで、ES作成+面接準備を始める。
 面接を受けながら、自分が上手く答えられなかったところを、再度、考えること自体が、「自己分析」をさらに繰り返し、より深くなっていくことと同じなんです。
 なので、就活している間に、自己分析はより深くなり、どんどん自己理解が高まっていきます。これ自体が、「自分を知り、自分を語れる」という成長になります。
 
第7回「成長の傾き」でも触れましたが、成長している姿が見えることも、採用におけるプラス評価になります。なので、面接で気づき、自分をさらに磨きあげるというVer.UPの姿勢で臨んでいただければと思います。

でも、この場合は、最初は本命ではない、練習になる面接を何回か受けるというプランになります。これが用意できればいいのですが、もし最初から第1希望の企業が来るような場合(インターン選考)には、最初から、エンジン全開で行かないといけないので、その準備はそれなりに必要になってしまいますね。悩ましいところです・・・
 

4.このサイトでは、やり方をどう教えてくれるの?

1)コーチとして、1対1でのセッションで行う場合
コーチとして、自己分析のお手伝いを日々していますが、その際には、その学生さんがどのような状況であるかを会話でやり取りしながら、その方の状況に合わせて、質問や投げかける言葉を変えて、より気づきやすくなるように、アレンジしています。
※ここで言う状況とは、氷山の下に、上手く意識が入れているか、入れていなければ、その状態に導くための誘導という意味です。その人に合わせてのオーダーメイド手法ですね。
 
なので、丁寧にやっても90分程度で、一通りの深堀りの仕方をマスターしてもらえます。その後は、ご自分で、異なる場面(エピソード)にも適用してもらいつつ、ES+面接で使うエピソードの決定と、その中で、どう自分をアピールするか、伝えるべき魅力の言葉化をしていくような流れになります。
 

2)このサイトを見て、やっていただく場合
もちろん、このサイトを読んでいただいている方も、上と同じことをしたいわけですから、その流れを説明しつつ、コツをお伝えしていきます。
しかし、1)よりも難しくなるのは、自分一人で、自分の内面に気づくことをしないといけないので、その点は、難しくなると思ってください。
(状況を見てアレンジしてくれるサポーターがいないので、)
 
 ただし、チャレンジしてできない、ということではありません。やってみて気づき、気づいたことをさらにやってみる、という経験学習を回していくことで、みなさんできるようになりますので。
わからないところは、質問してください! できる限り、サポートしますので。
 

今日は、ここまで。

<今日のまとめ>
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1.自己分析には、色々なやり方がありますが、自分の中にある芯の部分(価値観)を伝えたい、共感性コミュニケーションも伝達手法として使いたいのであれば、「感情」を深堀りする自己分析がおすすめ。
2.自己分析は1回で終わるものではない。自分で足りないことに気づき、さらに深く自己内省(※分析ではなく内省です)していく、その結果、成長し続ける自分も見せることができるのです。
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次回は、感情に迫る上で必要になる「探索」とは何か? を話していきましょう。
お楽しみに♪
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■ Finding Mine 代表  なべじゅんコーチ
 感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ





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