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インプットはもうやめて。

人間はインプットをしたがる。

インプットをすると安心できるからだ。勉強をしたつもりになるからだ。受け身は楽だからだ。

例えば、僕の業界である英語学習でも、読むことや聞くことがインプットであり、そこに時間を費やす人が多い。

これで満足するならば良いのではある。インプットは知的好奇心をくすぐられるし、アウトプットよりハードルが低くて取り組みやすい。

でも、それでいいのか?

僕らの目的は「アウトプット」ではなかろうか。英語学習ならば、話したり書いたりすることではなかろうか。仕事ならば、成果を上げることではなかろうか。

ならば、アウトプットと向き合うしかない

世の中がインプットを欲しがるように、いろんなコンテンツがインプットを強要する。思考術や文章術、話し方など。

「それをインプットするだけで変わった?」

結局、そういうことなのです。
インプット教に抗えるか。

僕は最近、インプットに属する本やコンテンツを処分するようにしている。どうしても楽な方に手が伸びてしまうから。その「やった感」に満足してしまうから。

それが嫌で仕方がない。成果や成長にはアウトプットが肝だから。

新たなコンテンツはもはや不要であり、既存のコンテンツをどこまで突き詰めて、やり切るかが勝負なのである。

僕自身、英語学習の教材は一冊をとことんやってから、次に移るようにしていました。著者よりも、誰よりもその一冊に詳しくなるように。

でも、それが仕事では実践できなかった。次々と本を買っては、内容もさして覚えておらず、今となっては無駄の極みであった。

ところが、『メモの魔力』という一冊に出会って人生は好転したように思う。発売したから5年は経過するが、今でも継続している。その継続が、ロジカルシンキングや言語化力を鍛えてくれているのは間違いない。

何の本でも教材でもコンテンツでもいいから、インプット過多から卒業しよう。その決断が、アウトプット思考に促してくれるから。

結局、これだと決めた方法を、成功と言えるまでやり切れる力があれば、インプットが勝手にアウトプットに結びついていくのだと思う。

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渡邉淳|英語教材プロデューサー
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