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「GE帝国盛衰史」を読む29 ー金額が過大な買収案件に突き進むー

「第32章奇妙な計算」
フランスのアムストル買収案件が進んでいた。

しかし、本来事業そのもの価値を算定しながら検討すべき買収価格が、いつの間にかアムストルの大株主が納得する価格提示は何かという議論のすり変わった。アムストルの経営状態は厳しく、本来は厳密に算定すべきだったが、、。

著者はここでは書いていないが、ずっと前の章ではイメルトは勝敗にこだわる傾向にあり、買収する際に過大な価格を提示する傾向にあるという話が何度も出てきていた。それがここでも出たように思える。

(以前「ヤバい経営学」を読む3 ー経営者へ登り詰める能力こそが無謀な企業買収を生むー」の以下の記事そのもののイメルト)

それにしても、買収する企業の状態も精査せず過大な買収価格を提示し、更に実現していない買収後の事業改革成果を買収価格に上乗せする、などありうるだろうか、、。にわかには信じがたい。。

前の記事でも書いたかも知れませんが、いろいろな経営戦略本を読んでも企業買収について良いように書かれる事はあまりない。どの本も世の中を騒がす(?)大型企業買収!と言ったものがたいていは失敗、良くても1足す1が2になるだけに終わっていることを考えると、買収についてあたかも買収する企業が躍進!みたいなニュース記事などはほぼ鵜呑みに出来ないんだろうなと思います。

あと個人的な偏見かも知れませんが、フランス企業の買収は大企業になればなるほど拗れると思います。やめておいた方が、、。

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