「GE帝国盛衰史」を読む40 ー間違った戦略に追加される間違った目標ー【ヘッジファンド】

「第45章ヘッジファンドとの合意」
GEは長年の多角的金融サービス企業から工業企業への変身に苦労していた。その中でヘッジファンドととして出資をしていたトライアンとの間で亀裂が生じた。

GEが目標を達成できなかったことはトライアンにとっては衝撃だった。

2016年トライアンはGEのボーンスタインと会った。トライアン側は取締役を送り込むといい対峙した。しかし最終的にトライアンと妥協が成立した。
・GEのコスト削減目標を二倍に
・幹部社員のボーナスを工業部門の収益に連動させる
・目標値も明確に

という条件と共に

(しかしトライアンも以下の3点で間違ったなとは思う。
1.GEの工業部門が間違った方向に進んでいることまでは知らなかったんだろう、、。そもそも戦略が間違っているのだから良くなるはずが、、
2.ただでさえ数値至上主義な幹部のボーナスを業績連動させたら不正ギリギリの会計処理が加速するだろうことは目に見えてる。
3.コスト削減に走れば工業部門の競争力を削ぎそうだが。こんなことを課されたら、必要以上にコストを削減し、新規投資が抑制され、またぞろ企業買収などしてしまいそうだが、、)

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