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「失敗の本質 ー日本軍の組織論的研究」を読む2 ー敵と外部環境の変化を知ることの重要さー

「ノモンハン事件」の続きを最後まで。ノモンハン事件は近代における戦争において物量主義を取る相手と、情報機関の欠陥と過度の精神主義を取る日本との差がでた戦いだった。

関東軍は、満州国の支配機関としては優れていたが、それに高度に適応した結果、戦闘という軍隊本来の任務に直面した際に方向性を見誤って敗北した。

中国への進出と植民地支配の過程で、日本軍の戦闘機関としての組織的合理性及び物量における近代化の遅れが露呈したのがノモンハン事件だった。そしてその教訓はその後にも活かされなかった、、。

倒産する大企業(規模は関係ないか、、)もだどる経過は似ているのではないかと思ったのは確か。そしてやはりどんな組織でも一番怖いのは過去の成功体験に縛られ、単に縛られるだけでなく極端にその成功だけを信じてしまうことだということも強く感じる。外部環境は常に変化していることを忘れてはいけない。

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