東京藝大絵画科(収容病棟)の、現在・過去・未来 (2)

東京藝大絵画科(収容病棟)の、現在・過去・未来 (1)https://note.com/naar/n/n4c7534cdadfc

この先日のnote記事を公開した私のFacebook記事に、日夏露彦氏(美術評論家連盟aica会員)からの「具体的な例述べよ」という、一口コメント等をいただいたので、それへの私の応答を、加筆を施し、追記として以下に掲載。

そうですね。上述した藝大保健センター(現職)の内海健氏が私に語った学生は、当然医者の守秘義務により私への私信の段階から名前が伏せられていますが、その学生が信奉していた学芸員・東谷隆司(2012年に逝去。44歳)については、彼が六本木に創立したばかりの森美術館に就職した直後の時期に、私にメールで私信が頻繁に届くようになり、鬱病であり希死念慮が強くあること等を私に詳しく告白しています。鬱病であること自体は、SNSでも自己申告していたので(自殺をほのめかす言動も度々)、これは美術業界では周知の事実であるにもかかわらず、現在も隠されているといって良いでしょう。東谷隆司の妻が世田谷美術館の学芸員であり、この一連の事実を伏せることを当時意図しました。美術業界は全体で、この方針に従ったのです。しかし、東谷隆司自身は、仕事の範囲を離れて、懸命に現在の美術に絶望していること、自らの鬱病について、また自殺願望があることを表現していました。しかし、最後はひっそりと亡くなったと言ってもいい印象です。

また、上記「美大卒業者が一人でいると症状が悪化するので、同様の美大等の教師職に放り込んだ方が良い。」という考えの発言の内容に該当するのは、美術評論家・精神科医である(私の名古屋芸大在職時の同僚でもあった)三脇康生さんですね。

持病の鬱病をSNSで自己申告している現職の藝大教授はおり、ここは名を伏せたいと思います。状態を私は内心、心配もしているので。

東谷の場合は、最後の方直截にそれ[美術館等が商業主義的運営に傾いて行くことへの抵抗]を表現していました。究極には、本当の芸術には値段はつかない(数値で計量不可能である)、とさえ言っていましたが、言っていて自分の首を締めることになったと思います。平成の拝金主義のアート界の中央で、しかも中心的に下働きを行なっていた当の本人なのですから。経歴は東京芸大絵画科油画専攻から、世田谷美術館の学芸員職に始まり、東京オペラシティ・ギャラリーの創立時に関わり、横浜トリエンナーレの立ち上げにも同様に、そして(日夏さんが悪の権化のようにも表現する)森美術館の創立時と。椹木野衣の企画する大規模ないくつかの美術展での右腕的な立場でもありました。

参照。

加藤 豪のFacebook(2021年4月25日 10:42)
https://www.facebook.com/go.kato.71/posts/2216962595103324

ちなみに、さらに私がその後Facebook、Twitterに書きつけた「アートと金」に関わる事柄に以下がある。

私自身は、美術における「悪の権化」とは、(私が直に関わりを持ち、見聞してきたところの「平成の」と限っても良いが)、私が最近言っている所の「左翼の芸術領域への何でも有りの持ち込み形式による破壊主義」・または単なる勘違い的闖入及びそれによる権力奪取、そして所謂アートの拝金主義(必ずしも商業主義とイコールではない。トリエンナーレ類の公金取得における集団レベルの既得権益化も含む)の、両者のミクスチャーと考えています。

参照。

加藤 豪のFacebook(2021年4月25日 15:02 )
https://www.facebook.com/go.kato.71/posts/2217106228422294


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