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『怒らないこと』のこと

もう一年以上になりますが、2021年の12月2日(木)にテレビ朝日「アメトーーク!」〈本屋で読書芸人〉回でスマナサーラ長老のロングセラー『怒らないこと』だいわ文庫が紹介されました。プレゼンターはゾフィーの上田航平さんで、究極のアンガーマネジメント本として絶賛。オンエア後の反響はすさまじく、Amazon.co.jpでは書籍総合ランキングで最高5位まで急上昇し、楽天ブックスでも文庫本1位に。約一週間で23,000部が増刷されました(2023年1月28現在、累計10刷70,000部)。

そんなご縁もあって、2022年4月に同じくだいわ文庫から再刊された『怒らないこと2』の巻末には、上田航平さんとスマナサーラ長老の対談コラムが掲載されました。すでにお読みいただいた方も多いかと思います。

2006年にサンガ新書「役立つ初期仏教法話1」として刊行以来、文庫版も含めれば累計で40万部以上を売り上げた『怒らないこと』のルーツは、ISBNも振られていない新書サイズの小冊子『怒る前に読む本』(1998年)に遡ります。協会の初代編集長、故・根守良明さんが手掛けた冊子でした。2003年に私が事務局に入った頃はもうすでに品切れになっており、男性の問い合わせ電話にそう告げると「なんで無いんだ!」と激怒されたことを憶えてます。2003年は故・島影透さんがサンガ出版の新書ジャンル進出に意欲を見せていた頃で、人気の高かった同冊子を再編集して出版することを提案しました。

当時、島影さんのアドバイザー的存在だった柳順一さん(宝島社。長老と養老孟司氏の対談『希望のしくみ』、サンガ「お釈迦さまが教えたこと」シリーズ等を企画編集)から編集者の高柳涼子さんをご紹介いただき、スマナサーラ長老より綿密な加筆と修正を賜りながら本作りしました。『怒らないこと2』の他に、続編的なタイトルも何冊か出ました。2021年1月末にサンガ出版が業務停止となってからは、いくつかの版元さんから再刊のお話をいただきましたが、大和書房さんとのご縁で増補改訂版の文庫出版にこぎつけたのでした。細かい記憶は主観ですが、当時の資料を参照しつつ備忘的に書きました。

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