2024年1月に観た作品まとめ

1月に入ってだいぶゆっくり映画を見る時間が生まれました。
今年も映画を楽しめそうな新作にも出会えて嬉しいです。
それでは1月分、よろしくお願いします。

1月に観た作品

映画

  • 1秒先の彼女

  • 人生はビギナーズ

  • トレーニング デイ

  • ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

  • アラビアンナイト 三千年の願い

  • サイレント・ナイト

  • TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー

  • FALL/フォール

  • ソフト/クワイエット

  • クローブヒッチ・キラー

  • 二トラム/NITRAM

  • スクール・オブ・ロック

  • ロープ/戦場の生命線

  • セントラル・インテリジェンス

  • 皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

  • 鍵泥棒のメソッド

  • ザ・ホエール

  • エンドロールのつづき

  • ヒトラーのための虐殺会議

  • オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

  • ウェンディ&ルーシー

  • PERFECT DAYS

  • 哀れなるものたち

  • ゴールデンカムイ

  • キングコング:髑髏島の巨神

  • ショーイング・アップ

  • ジュマンジ/ネクスト・レベル

計27本

アニメ

  • アンダーニンジャ

おすすめ作品の感想

1.ソフト/クワイエット

全編ワンカット撮影のスリラー。女性教師が作った白人至上主義の女性グループがアジア系の姉妹との口論から事件が始まっていく。
ワンカット撮影特有の没入感で、画面の中で繰り広げられる目を背けたくなる行為を、見てるこっちまで共犯者の気持ちにさせて地獄に突き進んでいく。序盤からじわじわと不快感を感じさせ、目の前で行われていることを見ているしかないもどかしさに胸が締め付けられる。胸糞映画ながら没入感とスピード感が印象的で、その映画体験は過去に経験したことがなく記憶に残る作品。

2.ロープ/戦場の生命線

ベニチオ・デル・トロ主演。停戦直後の紛争地帯、井戸に死体が投げ込まれ水質が汚染されたある村で、その死体を引き上げるためにロープを探し奔走する国際援助活動家のメンバー。
1本のロープを探し出すというシンプルなストーリーながら、主人公たちが置かれている過酷な状況と、人間関係が生み出すドラマがコメディタッチでその対比が面白い。ラストの切れ味が気持ちよくて大好きな作品。

3.ザ・ホエール

ダーレン・アロノフスキー監督×ブレンダン・フレイザー主演のヒューマンドラマ、アカデミー主演男優賞受賞作品。ボーイフレンドを亡くし、現実逃避から過食症になり、一人で歩けないほど太ってしまった男が死期が近いことを悟り、家庭を捨てて以来会っていなかった娘に会おうとする。
ずっと室内で繰り広げられる展開、場所が変わらずとも登場人物の人生が絡み合うことで緊張感が生まれ面白くなっていくストーリー。自分のために生きることも誰かのために生きることも上手くいかず、最後にどうにか自分を肯定したい男の姿が印象的だった。

4.PERFECT DAYS

ヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演、スカイツリーが見える街でトイレ清掃員として暮らす男性の日常。
いつものルーティン、いつもの日常、何気なく繰り返し積み重ねていく日々の中で、同じような日はあっても同じ日はない。そんな当たり前の美しさと、美しいだけでは表せられない人生にハッとする。考えさせる余白をしっかり味わえて、観終わってからの余韻も楽しめる素晴らしい作品。

5.哀れなるものたち

ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン主演のSFラブコメ。胎児の脳を移植され蘇った女性が世界を旅し、経験を重ね知識を身に着ける。
幻想的な世界・デザインと奇妙なカメラワークが生み出す不思議な感覚。学ぶことで成長をして世界を広げていく姿が美しく、何事も自ら選んで生きる主人公の姿がかっこいい。大人の女性、子どもの知能というアンバランスな状態から成長していく人物を、激しいセックスシーンも交えて演じきったエマ・ストーンが凄まじく、これでまた一つ突き抜けたように思う。R-18なのでご注意。

6.ゴールデンカムイ

漫画の実写映画化。山崎賢人主演。
真面目で誠実さを感じる実写化、原作が持っていた緊張と緩和を上手く表現できている。山崎賢人が実写化に積極的で、無茶に見える役もやっていると思っていたけどここで一つの集大成を見せてくれたように見える。脇役を務めた役者も素晴らしく、特に白石がまじで白石。この完成度でやれるのなら続きもぜひ見てみたいので多くの人に届いて欲しい一本。

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