バルト三国へ

しばらくバルト三国へ行ってまいりました。どうして今回バルト三国にしたかというと、
1.ヨーロッパで一人で行けるようなところは既に行きつくしている
2.だからといって、治安に懸念のあるようなところには行きたくない
3.行きやすい既訪のところにまた行くのもいいが、ドイツやイギリスなど  は特に今はテロのリスクの大きいので避けたい

治安が比較的よく、テロのリスクも比較的少ないと推測され、まだ行ったことのないエリア…ということで考えていく中で浮上してきたからです。

そこで、少し調べてみると、バルト三国は
・物価が安い
・食べ物の不満は比較的少なさそう
・治安もまあまあ
ということがわかってきたので、ほぼ即決状態で航空券の手配をしてしまっていました。

とはいえ、困るのは、当該エリアについて既存の知識があるわけでもなく、出発までに下調べをする時間もなく(1週間くらいしかなかったので)、現地の情報が少ない、さらに、現地で英語が通じるのかがあやしい…ということで、楽しみ2割の不安8割、みたいな感じでバタバタと準備をして、半ば後悔をしながら行きの飛行機に乗った形でした。

しかし、帰ってきて思うのは、なかなか満足度の高い旅になったということです。

危険な目には遭いませんでしたし、食事も、目からウロコ…というような衝撃はありませんでしたが、素朴でおいしく楽しめるものでしたし、何より物価がかなり安いので、自分で楽しみ方を調節しやすかったと思います。
今回、航空券は、いつもと同じくらいの価格で手配をしましたが、全体でかかった旅の費用を考えると、通常の渡欧の半分くらいで納まっている感じがします(特に節約をしたわけではありません)。宿代、食事代、現地の移動費がかなり低かったと思います。

コスト面はさておき、今回、滞在エリア内で特に楽しみにしていたのが以下の3つです。
1.ラトビアの北東部に残っている狭軌鉄道バーニーティスに乗る
2.リトアニア北部の十字架の丘に行く
3.リトアニアで杉原千畝さんの軌跡を辿る
いずれも興味はあるものの、情報が少なく、無事に達成できるのか不安でした。ガイドブックの情報は非常に限定的で、ネットを見てみるものの、やはり、これで現地に確実に行けると安心できるようなものではありませんでした。
結局、これらの断片的な情報を持って現地の観光案内所に行き、係の人に協力して調べていただいたりした後に無事に達成できた形です。

今後、現地を訪れる方がいらっしゃるかもしれないので、バーニーティス杉原千畝さん関連のアクセスについて、後程書いてみようかと思います。(十字架の丘については、比較的情報を集めやすかったので詳細は省略しますが、質問がある方はどうぞ。)


残念だったのは、バルト三国はかなりのバス文化で、鉄道は非常に限定的な使用しかされていないため、電車に全然乗れなかった!!ということです。

私は今回もオープンジョーで航空券を手配しており、少なくとも入るエリアと出るエリア、それだけでなく、その途中のエリアも色々見てみたい、やっぱり鉄道旅でしょ!と、まずはユーレイルパスの確保を試みたのですが、該当するものが見当たらず、おかしいと思っていたのです。ガイドブックを見ても、ネットを見ても、バルト三国間の移動はバス!という情報ばかりでした。
これまで、ヨーロッパで鉄道旅ばかりをしてきた私には、そんなこと言っても、現地に行けばそれなりに電車も使えるのでは…?という気が、少なからずしてたのですが、実際、現地に行ってみると、やっぱりバス以外の選択肢はほぼ無いな、という現実にぶち当たりました。路線が少ないのと、本数が少ないののダブルパンチでした。(笑)
電車に乗りたかったな、というものありますが、これはこれで異文化体験(?)として面白かったです。


懸念していた言語面については、やはり英語だけではうまくいかない面も多かったのですが、それなりに何とかなりました。基本的に人は優しく、英語は得意じゃないけれど…などと言いながらも何とか助けてくれる方が多かったです。エリア的には、ラトビアが一番英語が通じにくかったという印象です。ロシア語はできないのか?と言われることもたくさんありました。傾向としては、やはり年配の方よりも若い方に話しかけたほうが、英語は通じやすいと思います。
治安については、危ないという事態はありませんでしたが、南下するにしたがって、「お金ください」の方々が(待機の方、楽器演奏の方も)増えた気がします。街の汚さやにおいについてもフランスやイタリアなどと似たような雰囲気が増えた気がします。

バルト3国とまとめられるエストニア、ラトビア、リトアニアですが、実は民族的にも歴史的にも様々な差異があって、今回、初めてその辺のことについて知ったのですが、実際に行ってみるとなるほど、ということも多く、興味深かったです。

行くまでは不安ばかりだった今回の旅ですが、充分楽しく満足できましたし、バルトのエリアはなかなか気に入ったので、またリピートする気がします。今度はファームステイなんかもしてみたいなあ。


今回はこんな風に(↑)移動をしました。

以下はリトアニアの十字架の丘の写真です。


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