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(欧米の音楽を聴くこと)を眺める

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日本人の、音楽を聴く土台的なものが、伝統的な日本音楽ではなく、欧米の音楽で出来ているので、それがどういうことなのか眺めてみる。
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2023年12月の記事一覧

聴く「Screen」Visible Cloaks(2017 米国)・「Jupitor」Miyako Koda(1998 日本)

アルバム名「Reassemblage」は、ベトナムの映画監督:Trinh T. Min-haの1982年同名作に由来。 という解説で目にとまる。 トリン.T.ミンハさんの著書 「女性・ネイティブ・他者 ーポストコロニアリズムとフェミニズム」、 一読したが、結局、頭の中でまとまらなかったので、今年の心残り。 その方の、映像作品をアルバム名にしている Visible Cloaks(米国ユニット)は、何者かと思いましてね。 ミニマルミュージック、エクスペリメンタル・ロックなどと

きく「Clouds」Gigi Masin(1989)

アンビエント音楽:ジジ・マシンさんにお詳しい方がいらっしゃったので。 HP「となりの音楽部屋」のアルジさん。 となりの音楽部屋 | 音楽やDIYを楽しむ隣人によるブログ (timelessmusics.com) Bjorkの『It’s In Our Hands 』(2002 アイスランド)エレクトロニカ ビョークさん、少し怖いんですよね、私。 術中にはまっているなり。 Nujabesの『Latitude』(2003 日本)ヒップ・ホップ 「Clouds」Gigi Ma

きく『Wind』(1986)・「Vahine」(2022)Gigi Masin(Ambient)

しばらくは、「New Age Music Disk Guide」ネタになりそうです。 アンビエント・環境音楽は、「人のつくる音楽」と「自然」の中間的な位置にあり、「自然を見つめる音楽 / 自然に見つめられる音楽」ようなものかと 思っていたのですが、イタリアの作曲家:ジジ・マシンさんのアンビエント曲は、なにか重厚なメッセージ性がありそうな。。。 気もしますが。。。ちょっと言葉になりませんね。 ジャケットは、ブラジル詩人の詩を、メソポタミア筆記体で、 彼自身の手でデザインした

まとわりつくスライ

そんな言い方って無いと思います。。。 それがですね。 スライ&ザ・ファミリー・ストーンのことですが。 浜忠雄 著「ハイチ革命の世界史」とか、 植村邦彦 著「隠された奴隷制」とか読んでましたら、 なんか「スタンド」が聴こえてくるんです。スライの。 ウッドストック・フェスティバル(1969/8/15-17)のCDで聴いたのでした。 ウッドストックは、錚々たるミュージシャンが参加してますが、 スライの次に浮かんでくるのは、サンタナとジミヘンですね。 もっと渋い選定もあるのでしょ

きく「Sunday Morning」The Velvet Underground, Nico(1966)

特に無気力だったころ、 ヴェルベット・アンダーグラウンドの音楽を聴くと楽になれた。 無気力になったのは、中学三年の夏だった。 その頃、美術の授業で、私は気味の悪い絵を描いていた。 その絵は、 「こちら」と「あちら」の間の地面が裂けており、 私の行く手は阻まれている。 「あちら」の土地では、 頭から上だけの、でも、植物のように音を張り、 「二つ目」ではなく、「一つ目」の生き物が「こちら」を見ていた。 その生物は複数いた。 「あちら」に渡ろうとして失敗したものか、 「あちら

きく【Jan Garbarek】(ジャズ、グレゴリオ聖歌、ヨイク)

まったく経験のない餅つき大会を今月やる事となり、 なんか調べて電話して、詳しい人に聞いて・・・ をしなければならないのですが。 興味が無いことは後回しにする性でして。 音楽を聴きます。 秩父前衛派ギターリスト笹久保伸さん周辺を聴いておりましたが、 私の死角の周辺で環境音楽、アンビエント・ミュージックが浮遊してます。 (日本の環境音楽の先駆者・吉村弘さんがいいですね。) といいながら、キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットの看板: ヤン・ガルバレクさん(サックス)のアル