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(欧米の音楽を聴くこと)を眺める

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日本人の、音楽を聴く土台的なものが、伝統的な日本音楽ではなく、欧米の音楽で出来ているので、それがどういうことなのか眺めてみる。
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記事一覧

【Joep Beving】

『ソリプシズム』(2015) ※独我論 「The Light She Brings」 『プリヘンション』(2017) ※拘束? 「Ab Ovo」 『ヘノシス』(2019) ※合一 「Henosis」 『ヘルメティズム』(2022) 「Nocturnal」 ショパン風でしょうか? メランコリックでしょうか? 救われるでしょうか? 希望があるでしょうか?

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「La fee verte」Joep Beving(2022)

https://www.youtube.com/watch?v=8rCw6gq-2G4&list=OLAK5uy_mV1_J2vSyXpzCx8rLd-lFVDaPx4zH_v3M https://www.udiscovermusic.jp/classical-features/joep-beving-hermetism-nocturnal-digital-distribution (転載はじめ) 『Hermetism』では自身の原点ともいえるソロ・ピアノに立ち返った。「私は、自分自身と周囲の環境に調和し、くつろぐためにピアノに戻ったのです」と ベヴィンは言う。 古代哲学「ヘルメス主義」にインスピレーションを受けた普遍的な思想を探求するアルバムともなっている。その核となっているのは、『キバリオン』という書物にまとめられている7つの普遍的な自然の法則で、人生や存在の絶え間ないバランスを見出すためのもの。 (転載おわり) この音楽の力を借りて、ヘルメス主義関連の本を読むのも良いかも ♪ naka https://soul-attraction.com/kybalion/mentalism/ (追加転載はじめ) 7つの原理とは以下のとおりです。 第1の原理:メンタリズムの原理 The Principal of Mentalism 第2の原理:照応の原理 The Principal of Correspondence 第3の原理:波動の原理 The Principal of Vibration 第4の原理:両極性の原理 The Principal of Polarity 第5の原理:リズムの原理 The Principal of Rhythm 第6の原理:原因と結果の原理 The Principal of Cause and Effect 第7の原理:ジェンダーの原理 The Principal of Gender (追加転載おわり)

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「Alina」Arvo part(ECM 1999)

https://www.youtube.com/watch?v=7aqWJmCD68w https://tower.jp/article/feature_item/2022/12/09/0111 (転載はじめ) 1935年エストニア生まれの作曲家。ルネサンス音楽、バッハ以前の古楽を研究しティンティナブリ様式と名付けた作曲技法を確立。 そんなペルトの作品の中で最も音数が少なく静かな作品を本作に収録している。 “鏡の中の鏡”を3曲(ピアノとヴァイオリンバージョンを2曲、 ピアノとチェロバージョンを1曲) “アリーナのために”(クロード・ミレール監督の『リリィ』で使用されている)を2曲交互に配置。つまり2曲のみで構成されている。 ただ上昇下降していくヴァイオリンの旋律、 ピアノの三和音から生まれる極限まで削ぎ落とされた音の世界。 (転載おわり) こんなにも静かな音楽があるんですね。アンビエント本でジャケットを見て、 聴いてみましたが、アンビエントとは別の領域。 大切なものを優しく包んでいるイメージ。 有り難く崇高な静かな音色。  誰かに贈りたくなる。聴いて癒やしてほしい。涙が出てくる。 naka

『4 Hands』Roedelius & Tim Story(2022)

正直、動画視聴だけですませられれば、そうしたいのです。 モノの増殖は、現在いる空間にストレスがかかってきますので。 でも、このアルバムを一通り聴いてみて、「買い」だなと、 先程発注しました。2日後に届くでしょう。  なにが良いのでしょうね。 感覚的な言葉ですが、「非人間性」と「切なさ」の塩梅が 私の相性にとって良い、ということかなと。 naka 「Haru」 「Allegro Estinto」 「Crisscrossing」 「Thrum」 「Skitter」

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「Tape Archive」Hans-Joachim Roedelius(1973-1978 独)

https://www.youtube.com/watch?v=gqwrK_EWnrU https://diskunion.net/progre/ct/detail/1008080517 (転載はじめ) CLUSTER(KLUSTER)やENOとの競演で数々の名盤を生み出し、 現在もソロとして活動する独のelectronics/key奏者、 CLUSTER/HARMONIAからソロ/Brian Enoとのユニット期にあたる 70年代期発掘音源を収録した'14年3LP発掘コンピ盤から選曲/編纂された音源を 収録する'20年コンピ盤が独Bureau Bよりデジパック仕様で登場。 '73~'78年に当時のプライベート・スタジオにてFarfisa organやTape Machine、CLUSTERのStudioから借りてきたSynth Machine等を使用して制作した プライヴェートな秘蔵音源。愛らしい鳴りがする当時の Synth/録音環境を活かす明朗かつLo-fiな音創りによるメロディと 人力の鍵盤弾きが効果するMinimal/Avantgardeな展開が掛け合う 懐かしくも新味な楽曲群を収録するコンピ盤、 '14年リリース時に逃していたファンは必携の一枚です! (転載おわり)

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「Brohm Ridge」Loscil(2011)

https://www.youtube.com/watch?v=aK1J6wUtCrg&list=RDaK1J6wUtCrg&start_radio=1&rv=aK1J6wUtCrg&t=0 https://www.linusrecords.jp/products/detail/5659 (転載はじめ) なだらかに空間を旋回する美しいオーロラシンセ〜ごわごわとした風の音のようなノイズ混じりのシンセのドローンと、その奥の方で微かに鳴らされる線の細い伸びやかなシンセ〜フィードバック、水の音のフィールドレコーディング・サンプルなどを重ね合わせたノンビートのアンビエント〜ドローンサウンド。 ややディープな深海系の仄暗さもある瞑想的なサウンドや、心地良い波のムーディーな揺らめきのサウンドはこれまでと変わらずも、今作は今まで取り入れられていた細かいビートや、ヴィヴラフォン〜ピアノ〜ギターストリングスなどの生音は加えないで、今まで以上にシンプル〜ミニマルになったデリケートなサウンドを聴かせています。 Glacial Movementsはジャケットのアートワークがすべて氷か雪で覆われた景色の写真で、サウンドもその広大な自然や冷えた荒涼としたムードの風景を想起させるアンビエント作品がほとんどですが、今作もそのレーベルカラーに沿ったアルバムに仕上がっています。 (転載おわり) 多少翳りのあるアンビエント・ミュージックが好みなのです ♪  このジャケ、なんとなく 横山大観の「布袋」を連想しました。 https://note.com/na_n_ka/n/n4794bde439a7 naka

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「Das Eis bricht」Roedelius(1986 ドイツ)

https://www.youtube.com/watch?v=_QSeHD98-G0&list=PL22Aa1wSmDcWqU77PW5jgrUlXOAccOfd7&index=2 https://diskunion.net/progre/ct/detail/1008656140 (転載はじめ) CLUSTER(KLUSTER)やENOとの競演で数々の名盤を生み出し、 現在もソロとして活動する独電子音楽奏者、 ニューエイジ~アンビエント系レーベル:CICADA RECORDSより リリースされた'86年作。 前作から続くピアノ演奏主体による作品で、タイトルの如く、 「風のささやき」のようにさり気ない旋律の連なりが音響空間を構築し、 安らぎと没入感を生み出していく。 (転載おわり) 印象に残らないかもしないアンビエント ♪ 残らないからこそアンビエント ♬ naka

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「butterfly plaintif」hector zazou / katie jane garside(2008)

https://www.youtube.com/watch?v=g3LeSuDLDuE&list=PL4BF6032B670F5C30&index=4 https://www.hmv.co.jp/news/article/803170093/ (転載はじめ) 今回のヴォーカル・フューチャー・アルバムでは、 これまでこだわり続けてきたルトやイヌイットなどの 銀領の伝承音楽イディオムから一転、ヴォーカルに先日 「BRITISH ANTHENS 2008」で初来日を果たしたクィーン・アドリーナ Queen Adreenaのケイティ・ガーサイドKatie Jane Garside、 R.E.Mのドラマービル・リーフリンBill Rieflin、 北欧のフューチャー・ジャズの気鋭 ニルス・ペッター・モルヴェルNils Petter Molvaerらが参加。 クィーンアドリーナで見せるエロカワ・ゴス・パンクな粗熱を取り払い、 ポーティスヘッドのようなじわじわと底から突き上げるような 静かなる狂気に満ちた肉声へとケイティが変幻。 まさにディープインサイドなエレクトロ・ポスト・ロックの 螺旋時間軸の世界です。 (転載おわり) 狂気風のヴォーカルが落ち着くということは、 自分の中の狂気が泡立ち始めたということかもしれない。 いや、単にアルコール切れの禁断症状でしょう。 ノンアルコール、2週間経ちました。 ルトやイヌイットの伝承音楽も気になる。

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「Selbstportrait」Roedelius(1979 ドイツ)

https://www.youtube.com/watch?v=3yM5mKnkaUA https://pianola-records.com/products/roedelius-selbstportrait-teil-1-sanfte-musik-lp (転載はじめ) ClusterのRoedeliusが70年代後半から続けている鍵盤アンビエントの連作 「自画像」シリーズの記念すべき第一弾となる'79年作。 シンセサイザーによるシンプルで美しいメロディが 永遠に白昼夢の中を漂うような、ポツーン系アンビエントの大傑作! (転載おわり) 私がいるのは、アンビエント沼、ということでしょうか。 気力の少ない、もしくは鬱なのだろうか、 こんな私にとって、アンビエント・ミュージックは居心地が良い ♬ ドイツ・クラウトロック・デュオ「クラスター」の片割れ「ローデリアス」の 『自画像』シリーズ。特に良く感じる、アンビエント系。 今の個人的状況は、「音楽を聴く」行為から、「音楽を聴かなくなる」事の、 中間的な感じがする。 naka 

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「Ambient 3 - Day of Radiance」Laraaji(1980)

https://www.youtube.com/watch?v=tMBNKmZgs_Y https://www.hmv.co.jp/news/article/1510120002/ (転載はじめ)  本作の主役ララージはニュージャージー出身の黒人ミュージシャン。 若き日々にアカデミックな音楽教育を受けていた彼は、 東洋神秘主義への興味から新たな自身の音楽を模索する中で、 彼はツィターを電気化し独特のサウンドを生み出します。 ニューヨークのワシントン・スクエア・パークで このエレクトリック・ツィターを演奏していたところを ブライアン・イーノに発見され、イーノのプロデュースによる本作で レコード・デビューしました。 (転載おわり)

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「Thursday Afternoon」Brian Eno(1985)

https://www.youtube.com/watch?v=pZ6V8pH4HPY http://kisonoabaraya.qcweb.jp/thursday.htm (転載はじめ) かすかに持続する低音のノイズ(ドローン)の上に、 シンセサイザーの澄んだ音が、まばらな星のように、 はじけて消えるシャボン玉のように、きらめき、たゆたう60分。 真剣に聴きいるための音楽ではなく、壁紙のような、 部屋に漂う香りのような、バックグラウンドとして制作された音楽。 目を閉じると、ほの暗い海の底で静かにまどろむ深海魚になった気分。 あわただしい日常から解放され、 ゆっくりほどけていく音の絵巻に身体をまかせる心地良さ。 自分という存在がだんだん小さくなってゆき、 あと少しで悟りが開けるんじゃないかと思いながら 30年ほど聴き続けています。 いまだ悟りは開けず、世俗の塵にまみれるばかりですが、 心の安らぎが欲しい時には、ふとこのCDをかけたくなります。 (転載おわり) 音楽は、聴く対象であり、「聴かれる音楽」と「音楽を聴く自分」には 境界線があり、そのラインは明瞭。 しかし、音楽を弱めにし、音楽を聴きとろうとしなければ、 弱めの音楽も、強い意識を持たない自分も、 その場に存在する「なにか」でしかない。 naka ♬ --------------------------------------------------------------------------------- 養老さん言われる 「脳」が物で、「心」が機能とすれば、「音楽」とは機能となるか。 存在ではなく。。。

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「LUX 1」Brian Eno(2012)

https://www.youtube.com/watch?v=3_P6aWS6dV0 https://tower.jp/item/3162148/LUX (転載はじめ) 『LUX』はブライアン・イーノにとって、 2005年当時28年ぶりに発表されたヴォーカル・アルバム 『Another Day On Earth』以来7年振り、 そして<Warp>からは初となる完全なソロ作品である。 本作では、イーノがアンビエント・ミュージックを追求し始めた 『Music For Films』『Music For Airports』 『Apollo: Atmospheres and Soundtracks』にも見られる テーマと音のテクスチャーの中で、さらなる可能性を追求しているのがわかる。また、イーノ自身も今作を、『Discreet Music』(75年)『Neroli』(93年)を含む【Music for Thinking】シリーズの最新プロジェクトとして位置づけている。 『LUX』は、イーノ史上最も意欲的な作品の一つだ。76分の作品は 12のパートで構成され、もともとは現在イタリアのトリノで行われている サウンド・インスタレーション展 【Music for the Great Gallery of the Palace of Venaria】用に 制作された音楽から発展したものである。 <Warp>からの作品としては、ジョン・ホプキンスとレオ・アブラハムスと共に制作された『Small Craft on a Milk Sea』、 詩人リク・ホランドと制作した『Drums Between The Bells』に続く 第三弾作品であり、ブライアン・イーノにとって、 21世紀初となる世界が待望したアンビエント・アルバムである。 (転載おわり)

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「Hommages」Gavin Bryars(1981)

https://www.youtube.com/watch?v=s-nkOotvOsg Gavin Bryars - Hommages (full album) 1981 (転載はじめ) 本作は、ベルギーのミニマル音楽家Wim Mertensがプロデュースし 1981年にクレプスキュールからリリースされたアルバムで、 ブライアーズの初期実験音楽期から現在に至るまでの 移行期の作品を収録した興味深い作品集。 執拗な反復を繰り返すミニマル・ミュージックやサティ風ピアノ曲、 ヴィヴラフォンの残響音と持続音によるロマンティックなモアレ作品など、 手法は実験的だが一貫して美しい響きを追求している。 (転載おわり)

「As am I」Laura Allan with Paul Horn(1980)