見出し画像

反プロテスタントとしてのイエズス会

忘れてましたが、これ気になっていたので。

 ヨーロッパ音楽、洋楽がわが日本に導入されたのは、ふつう明治開国期前後のこととされている。しかし実は今からほぼ450年ほど前に、すでに洋楽はわが国に受容されていた。
(・・・)
箏曲「六段」の成立にあたりラテン語聖歌「クレド(信仰宣言)」の影響が決定的に大きかったという問題を提起する。

箏曲『六段』とグレゴリオ聖歌との出会い ー洋楽渡来考再論ー 皆川達夫

ライナーノーツの初めの方に書かれてました。
結びの言葉はまだ読んでません。

ちょっと違う話になりますが、松岡正剛さんの本を読んでいて、
イエズス会の記述がありましたので、少し抜き書き。

(・・・)
新たに分裂したほうのプロテスタントが
そのまま強くなったらたまらないので、カトリック側も当然に反発します。
そこで結成されたのがイエズス会でした。
 イエズス会は新教プロテスタントの波が世界に届くよりも先に、
旧教カトリックの波を世界の隅々まで届かせようとして生まれた組織です。
(・・・)
 日本に届いたキリスト教はたんなるキリスト教ではありません。
新教に反対した旧教の側の、
そのまたラディカルなイエズス会のカトリシズムでした。
このときもしもプロテスタントが日本にやってきていたら、
日本の歴史はかなり変わったものになったでしょう。

松岡正剛 著『18歳から考える国家と「私」の行方』 P.  109 プロテスタントとリヴァイアサン