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慣れることは、ちょっとの自信と、たまに寂しさを感じることがある。

初めての海外生活。
しかも、開発途上国。

出国前は、すごく不安だらけだった。
特に、出発前日は、ご飯も食べれないくらい、
緊張していた。
だから、出発前に後輩に会えたことは、
何となく緊張した気持ちを楽にしてくれた。
そんな日が今となっては懐かしい。


「あれ持ったかな?これ買ったっけ?」

飛行機に乗せれる荷物の大きさも決まっているから、重さも考えながら荷物の準備をしたけど、

着いて1日目に、
ハードディスクがないことに気づいたり、
東京でやっぱり、まな板と包丁を
あの時買っておけばと後悔したり、
栓抜きとか、全然思いつかなかった、
必要なものがポロポロでてくる。

持ってくればよかったと思うものは、尽きない。

だけど、なんだかんだ、
ないものはないなりに、なんとかしようとしてる。
し、なんとかなってる。

今は首都で生活してるので、
スーパーがあるから困らないけど、
実際に今月末から自分の住む村に行くと、

スーパーなんてなくて、
市場しかないから、

今とは違うほしいものが出てくるのかもしれない。

でも、ないものはないなりに、
人間なんとかしようとするみたいだ。
だから、きっとそのうち、
今のように、そこの場所での生活も慣れて、
なんとなく暮らしていけるんだと思う。

慣れるって、自分に自信が少し持てる。
だけど、その一方で寂しいなと感じたり、
悲しいなって感じることもある。

日本の職場を離れて、早くも半年が経とうと
している。
違和感だらけだった職場。
こんな職場辞めてやるって思ってたのが正直。

けど気づけば、
異動の時期が近づいてきてか、
職場の人たちからの連絡がすごく増えた。

忙しい年度末。
私の部署は、今更感があるけど、
コロナに感染した人たちがいて大変だったようだ。
これからもっともっと忙しくなる中で、
ちょっとの配置換えが、
他の人たちが思ってる以上に命取りなのだ。

色々、大変そうな様子を聞いて、
大丈夫かな〜って心配になったり、

「あれがどうでこれがどうで、
あの人が辞めるらしい、
こんなことがあったんだけど、
前もこんなだっけ?」
みたいな話に懐かしいなって思ったり、

みんなの部署異動が実は気になってたり、

私がいつも定位置として車を置いていた、
駐車場は誰が使ってるんだろうとか、

あんなに嫌だった職場にも、
いつのまにか慣れて、
ちゃんと自分の居場所になってたんだなって、
離れてみて気づいた。

慣れると最初に違和感だと思ってたことに、
気づきにくくなる。
それは、時として何だか寂しいなって思ったり。

この海外での生活も、慣れてくると、
当たり前のようになって、
毎日刺激的だったこの新鮮な気持ちも、
少しずつ減ってしまうのかなって思ったら、
ちょっと悲しくなった。

2年後日本に帰った時、
地元に戻って職場に復帰した時、
あの地元独特の、独自の常識みたいなのに、
気づけば、また慣れてしまうのかな。

せっかく海外に来たのに、、

なんて思ったりする。

環境に染まることはすごく大事だ。
だけど、時として、それは自分自身も失う。
環境の波に揉まれて、
自分が持っていた自分らしさも、
その色に染まってしまう時がある。

だから、人は中途半端になり、
それを環境のせいにしてしまうんだと思う。

自分らしさと、

周りに何と言われても、自分の大事な心は、
持ち続けること。

自分の芯だけはちゃんと持ってないと、
自分自身がいなくなってしまう。

慣れることは大事だけど、
大切な気持ちはそのまま持ち続けられる、
人間になりたい。

慣れるけど、その時に持ってた
気持ちを失う事ほど悲しいことはない。

あ、雷が鳴ってる。
停電する前にシャワーを浴びないと。

明日もまた新しいアフリカの一面を、
みてみようと思う。

日本のみんな、元気かな〜

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