初任給手取り16万円、どう活用するの?
現在の相場観から言うと、大卒の若い人の初任給の額面は、約20万円といったところでしょう。そこから、税金や社会保険料を控除すると、ざっくり16万円くらいでしょうか。
そこから、どう貯蓄し、どう自己投資し、どう消費するかは、初任給をもらった人自身の考えに拠るわけですが、と言ったって、目安というものがあるもんでしょうね。
今の私ならば、こうしますという考えがありますが、こんなようなものです。
まず、基本的な考え方として、(手取り)収入の「四分の一貯蓄」は励行したいと思います。この「四分の一貯蓄」の中には、自己投資も含まれると考えて良いと思います。
これには、四分の一を貯蓄すれば、四年で一年分の(手取り)収入を貯蓄できるという安心感があります。
若い人には、いささかハードルが高いようにも思いますが、「収入に応じて、支出も増える」というパーキンソンの法則にもあるように、収入が増えたからと言って、急に貯蓄できるわけではありません。貯蓄は、若い頃から培う「習慣」なんですよ。
で、具体的には、次のようなものです。
①iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは、3つの税制優遇(掛金拠出時点・資産運用時点・一時金または年金としての給付時点の3つ)があり、これを今やらないなんて、もったいないくらいのレベルです。
ただし、一つ難点があるとすれば、基本的に60歳になるまで受け取れませんから、急にお金が要り用になっても、取り崩せないのですね。
ですので、確実に積み立てできる額、例えば、月1万円位に留めたら良いと思います。
で、運用先は、手数料の低い運営機関・投資信託で、かつ、将来の運用利回りが期待できる国内・国外の株式割合の高いものがいいのではないかと思いますよ。
※運用先を定期預金にするなんて、超・もったいないと思いますがね。
②つみたてNISA(2024年から始まる新NISAならばつみたて投資枠)
これは、運用益が非課税となる積立投資ですが、金融庁への届け出商品に限られており、国のお墨付きを得たまずまず安心できる投資信託に限られています。
手数料も、過大ではなく、初心者にも比較的取り組みやすい商品選択となっています。
このNISAについては、iDeCoと違い、途中取り崩しが可能であり、若い人の将来何が起こるかわからないライフプラン設計の中、取り崩しが可能というのは、逆に安心感があると言えます。
つまり、老後資金は、iDeCoで行い、一方、住宅購入時や教育資金など大きな資金が要り用な場合に備えるのであれば、NISAがいいと言えるでしょう。
これも、運用益非課税のメリットを活かすべく、国内・国外の株式中心の運用とし、月1万円を目安に考えると良いと思います。
③積立定期預金
これは、運用収入を考えると、何もいいことがありませんが、お金が要り用なタイミングというのはしょっちゅうあり、それをしばし避けておくにはちょうどいい制度です。
緊急資金として、お金が動くことって、人生にはいろいろとあるものですから、こういう運用には関係ないお金のプールって、大切です。これも、月1万円くらいでしょうか。
④書籍購入という自己投資
最後に、書籍を購入したら良いという提言です。本って、過去の人類の歴史における知恵が全部詰まっているんですから、活用することを前提にすれば、こんなにお安い投資物件はないと思います。本を読む人が減っている現在、逆張りすれば、余計儲かるというものです。これも月1万円くらいでしょうか。
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