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○○家のポートフォリオ(資産明細書)!!

 我が家では、当家の資産は、家族にフルにオープンにしています。

 奥さんなどは、かなり「あんたに任せる状態」にはなっていますが、それでも、「馬の耳に念仏」であっても、構わず、当方からの情報伝達は全く欠かしておりません。

 私は、毎年、今くらいの時期に、「○○家のB/S(貸借対照表)」を作成しています。

 企業の貸借対照表と同じく、借方(左側)に預貯金などの資産を、貸方(右側)にローンなどの負債を記入し、「資産>負債」であれば、純資産として、その家には、トータルで、プラスの財産があるということになります。

 しかしながら、貸借対照表とか、借方/貸方とか、言うから、みんなイヤになってしまうんですよ(>_<)。

 よく聞く言葉で言い替えると、「ポートフォリオ」です。

 この言葉の語源は、「紙ばさみ」の意味で、もともと欧米で、「紙ばさみ」に資産の明細書を保管していたことから、「ポートフォリオ」という言葉そのものが、「資産明細書」という意味になったんですね。

 この解説だって、「紙ばさみ」なんて言うから、今の人には想像しにくいのです。単に「ファイル」と言えばいいだけです。

 つまり、資産のあれやこれやをファイルに入れて保管していたということで、時代劇に出てくる「越後屋の番頭の記帳する大福帳」みたいなものでしょうか(時代劇を知らない人には、余計、わかんないって…www)。

 で、なぜ、今くらいの時期に、個人版B/Sを作成するかには理由があります。

 不動産を保有するおたくならば、資産の部には、不動産価格の時価が載ってきますが、通常、この時価がなかなかわかりません。

 ある公認会計士などは、近隣価格から推計せよ、などと言っていましたが、不動産の場合、近隣価格と言っても、その辺の土地価格の趨勢はわかっても、自分の保有している土地の道付きとか、整形とか、日当たりとかが違う限り、近隣物件と同じ価格となるはずがありませんので、参考価格に過ぎません。

 公認会計士なら、そのルートで適正価格を調査することも可能だと思いますが、一般ピープルにはそのハードルは高過ぎます。
 ※そんなことは百も承知で、土地の時価のことなら、私に頼んで下さいよ、と暗に言っているのかもしれませんね(^^;)。

 もっと簡単なものがあります。居住の自治体にも拠りますが、通常、5月を過ぎると、固定資産税の納付書が自宅まで届きます。

 ここに、土地や建物の不動産の固定資産税評価額が記載されておりますから、単にそれを使えばいいのです。

 ただ、ご認識の方も多いとは思いますが、これは通常の市況価格の概ね7割とされていますから、この価格を「÷0.7」と割り返せば良いのです。
 例)固定資産税評価額3,500万円÷0.7=5,000万円(市況価格の概算とされる)

 不動産価格がわかったところで、資産の部には、家族それぞれの預貯金、運用資産、生命保険(解約返戻金)、自動車(うちにはありません)など全財産を足し込んでいきます。
 ※家族の協力が要りますが、最近は銀行や証券のアプリなどもありますから、調査は簡単です。生命保険については、面倒はかかりますが、保険の窓口にお願いしています。

 さらに、貸方(右側)の負債の部は、住宅ローンなどを書き込みます。うちには、消費性ローンはありません。

 かくして、資産>負債、つまり、純資産(=資産-負債)>0であれば、債務超過ではありませんので、ひとまず合格となります。

 敢えて言うならば、「老後資金2,000万円問題」なんてのもありましたから、定年時にそれくらいのプラス(純資産)があれば、まずまず御の字なんじゃないでしょうかね(^^)。

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