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酷暑の夏の後にも暦通りに彼岸花は咲く

 「今年の夏は、大変暑かった!!」と、毎年のように、初秋を迎える頃、つぶやいていますが、確かに今年の夏は暑かったです。

 その暑さの程度が、毎年、更新されていくので、年々、暑さが深刻になっていく感じですね。

 日本との戦争が終わって、アメリカ軍が進駐してくるにあたり、「日本の夏の暑さは熱帯並み」という情報を携えてやって来たと言いますから、昔から、夏の暑さの程度は相当なものだったことは事実でしょう。

 ただし、今や、日本の家屋には、アパートにだって、空調設備(エアコンのこと)が備え付けられているのが当たり前ですから、家の中にいて、エアコンを使用していれば、外が暑くたって、何とかなるのが実態です。

 今は昔…、今から、20年ほど前は、アパートを借りる際は、入居者が自らエアコンを設置するのが、通常でしたから、私の家などは、アパートから撤去した大学の友人のエアコンをもらい受け、自分の家の部屋に設置したこともありました(隔世の感があります。)。

 いろいろな報道を見聞きすると、ヨーロッパの方では、古い建物が温存されていることも関係しているのでしょうか、エアコンの設置が進んでおらず、ヨーロッパでも今年の夏の暑さは半端なかったので、非常に厳しい夏だったという話を伺います。

 冬の寒さだって、相当な地域なのに、大変なことですね。だって、戦争の影響で、暖房にかかるエネルギー事情も大変なんでしょ。

 そういうことを考えれば、日本の家屋事情は、ずいぶん改善したものですね。

 一戸建てなどは、木造家屋が多い性質上、40年もすれば、建物の寿命が来て、立て替えを要するようになることから、立て替えと同時に、エアコンの設置も進むといった事情もあったのでしょう。

 ヨーロッパに多いと言われる石造りの家だったら、構造上、エアコン設置もままならないでしょうよ。

 ちなみに、日本では、地震が多いですから、石造りの家は、かなりコワいですので、石造りの家というのは、作られなかったんだと思いますよ。また、水が豊かで、森林面積が多く、木材資源が豊かだったことも影響して、木造建築が普及したんだと思いますよ。

 まぁ、それはともかく、今日は、お彼岸の中日、秋分の日です。

 こんな酷暑が続いた後、ようやく秋を迎える頃ですが、お彼岸の頃に咲くことから、彼岸花(別名:曼珠沙華まんじゅしゃげ)の名称が付いた紅の花が、暦通りに律儀にあちこちに花を咲かせておりました(写真参照)。

 彼岸花は、お彼岸の前あたりから、地面から花茎を急速に伸ばし(その頃は、葉は地面にはないのです。葉を出すのは、花の終わった後の時期からです。)、ちょうどお彼岸の頃に花を咲かすのです。

 うちの庭にも、かつて、彼岸花がたくさん咲いておりましたが、どう思ってなのか、奥さんが球根を全部掘り起こしてしまい、なくなってしまいました。

 彼岸花は、お彼岸の頃に咲く花なので、お墓の花との印象が強いこともあって、それを嫌ったのかもしれませんが、私は決して嫌いな花じゃありません。

 前から、地中にいる彼岸花の球根が、この酷暑が続いた夏であっても、単なる気温の関係だけではなく、ちゃんとお彼岸の頃に花を咲かす「生命の仕組み」が不思議でなりませんでした。

 どうも、日長によって、花芽の分化が促進されることがあるらしいのですが、それにしたって、球根は土の中ですよ。

 どうしたら、土の中で、日長を感じることができるのか、相変わらず、私の中では、謎のままです。誰か謎の回答を知っている人はいるのでしょうか。秋分の日の頃は、毎年、秋雨の頃で、ちなみに、今年も東京は雨です。

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