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定年60歳→65歳に延長⇒働くオジサン化

 世間情勢からの影響もあるのでしょうが、我が社も、来年度始、定年が60歳から65歳に一気に延長されます。

 面白いことに、私は、今年度末で、60歳の定年になりますが、翌年度始、つまり、来年度始に、ただちに正社員として任用され、何もなければ、65歳まで、嘱託社員ではなく、正社員として、雇用が継続されることとなります。

 正社員として働くこととなりますと、現行の嘱託社員の給与水準より上がるのはメリットですが、その分、嘱託社員全般の“ゆったりとした働き方”の雰囲気からは遠くなるのだろうなと思うと、何だかメリットばかりではないように感じます。

 嘱託社員になって、現状の給料水準の3~4割程度になれば、その分だけ働けばいいやと思うのは、人情で、そうなるのはある意味、やむを得ない面があると感じていました。

 実際、嘱託社員になると、責任感が軽くなって、軽~い働き方をしている人も多く、私は、それも一つのあこがれでありました。

 でも、人事部は、そういう、いくら給料が低いからと言って、言い方は悪いですが、“給料泥棒的な働き方”が容認できなかったんでしょう。

 それに、私らが採用されたバブル期は、採用人数も多く、一気に大量人数が60歳に到達してしまいますから、「働かないオジサン」が大量発生するのを防ぎ、少しでも「働くオジサン」化することを狙いとしたんでしょうね。

 正社員化されたとしても、60歳以降の給料水準は、それまでの水準の55%であり、その後、段階を経て、70%水準になると言いますから、ものすごいものではありません。

 経営の先行きの懸念や、雇用の流動化の進展もあり、若年者の離職が相次いでいます。

 どこも人材不足が激しい状況になっていると聞きますから、若年者は離職しても、容易に次の職を見つけられるのでしょう。

 若年者の離職が相次ぐと、職場内では、各社員の過重労働がどんどん進行します。

 にもかかわらず、「働き方改革」と言って、残業時間規制は厳しくなり、無制限に働かせることはできなくなりました。

 ということで、人事部門は、「中高齢雇用対策」と銘打って、定年延長することにより、「働かないオジサン」という「職場内“遊休”資産」を有効活用しようと踏み切ったのでしょうね。

 正社員化することにより、当然、60歳以降の自意識は、「少しでも働こう」という方向へ変化するものと思われます。

 きっと、来年度始、一瞬の“定年”の後に、正社員化されたら、私も、現状の嘱託社員全般よりは、ちょっとは“やる気”を出すんだろうなと思いました。

 会社としては、使える資源(=人材)は、どんな人でも、使っていこうと考えているはずです。

 これは、「働き方改革」の指向性が、単なる残業規制だけでなく、①中高齢者、②女性、③障害者の3つの方面への人材活用に目を向けているのに、全くフィットしています。

 まぁ、せっかく正社員化されるのですから、その方向性が変わらない中、その就業規則を有効活用しない手はありません。

 私の目論見では、いったん、退職金も出るのですから、それプラス金融資産の一部で、住宅ローンを全額繰上げ返済して、毎月の出費を抑えつつ、それで浮いたお金で、貯蓄額のアクセルを踏み込もうと思っています。

 子どもの教育費も目途が付いていますから、全く不可能なことではありません。

 世の中、新NISAばやりですから、私もその波には乗っかりますよ。私も「働くオジサン」として、有効活用される側に一票かな!?

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