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健全青少年を二次元萌えに堕とす怪作『ファイアーエムブレムif』

藤吉なかのと申します。
私は労働の都合上よく小中学生と話すのですが、今のごく若い層の「ゲームプレイ率」には驚かされる。

スプラトゥーンやポケモン、スマブラやFPS系なんかは特にウケまくっていて………と改めて文字に起こすと、自分の世代とコンテンツ自体はあまり変わらない気がしますが。


とことんアニメを観て、音楽を聴き…たまに映画を観たり本を読んだりする私にとって、ゲームはほとんど通らなかった道。

『ハイスコアガール』で得た偏った知識しか持ち合わせていない程度には素人と考えていただけると、要らぬイライラを感じずに済むかと思います。




実際私はどこかで見たようなゲームを丸パクリしたスマホゲーを、音楽やラジオの片手間にプレイするという最下層のゲームプレイヤー。マジで誇りも何も無い、終わり人間。



キングギドラの曲に「F.F.B.(ファストフードビ○チ)」というものがあるけど、パクリまくりの暇つぶしゲーばかりやるゲーム無知な私を名指しして「F.F.G(ファストフードゲーマー)」という新曲が発表されてもおかしくない。

ネットの日陰でわらじ虫のように生きていた私が急にzeebraのdis対象になるの、怖すぎる。

でもzeebraさん聞いてくださいよ。
実はですね、私という人間が持つ二次元萌えの原体験はゲームなんです。アニメ大好きマンなんですが、実は最初にJPEGを見て興奮した経験はゲーム媒体なんですね。


そのゲームが

『ファイアーエムブレムif』


どういうゲームかと言いますと…………………………………………


は?
いやいやいや……


っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっけ!!!!、!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!、れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!、!


こういうでっけぇ女性が出てくるゲームです。
幼き日の藤吉なかの、これをかなり感受性がやわやわだったころにプレイしてしまいました。今もカミラさんやカゲロウさんみたいな、年上巨乳おねえさんばっかりに反応している気がする。

ゲーム始まった途端、カミラおねーさんの肢体がばるんばるん動く!!戦闘中もカゲロウさんの胸が宙返りのたびに動く!!!ちょっと、そんなナイスバディ(死語)で忍びの仕事が務まるのか!?!?

正直ストーリーとかそっちのけですよ、千の金言も万の感動も思春期に見る過激なエロキャラの前では霞む
胸はもちろんのこと、カミラさんの左太もも上部の露出はなんなんだ?これが今世の絶対領域。ガキを太ももで昇天させる気なのか知りませんが、あまりにも有害すぎる。


ただでさえ非実在有害おね〜たま一直線のカミラさんが沢城みゆきの声で艶かしく喋るの、よく任天堂が許可したもんだな。ありがとうございます。



最高


ただ、私が選んだお嫁さんはこのヒノカお姉ちゃんです。健康的でスレンダーな足と胸、きりりと引き締まった表情。脇。あとお姉ちゃん。たまらんねこりゃ

今のところ私には人生で5、6回結婚の機会が与えられましたが、ヒノカさん以外と結婚したことない。

「結婚?ただのオタク大学生が、JPEG女に興奮しすぎて頭おかしくなってんのか?」と思った皆さんは正しい。でも言葉のあやとかではない真実なんだってば。



この『ファイアーエムブレムif』には結婚システムがあり、異性に限らず同性とも結婚して子供を産むことができます。
私はカプ厨というわけでもないので、常に俺嫁志向。主人公は男を選び、逃げとか抜きでマジの婚活をしていました。
とにかくピンと来た女の子を愛でる。

もしかしたら同性では子供ができないとか、お嫁さんによって子供のキャラ性能が変わるとかあるのかもしれないですが知ったこっちゃない。そういうことはゲーム攻略サイトとかアニオタ@wikiにでも聞け!


なぜなら私はこのゲームにおいて何度繰り返しても同じ人を好きになる井上織姫状態なので。俺とヒノカさんの間以外に生まれた子なんて見たことない。

漏れの子供、可愛すぎる!?!?


シンプルにシナリオやゲームシステムが面白そうだと買い求めたゲームに二次元の女と結婚できるインフラが搭載されていたが故に、私は今ここで文章を書いている。

振り返って見ると、このゲームにのめり込むまでは普通に現実の周りの人間に好きな異性が居たんですよね。
でもヒノカさんと初めて結婚したあたりから、なんかそういったものがどうでもよくなってきた。
外出るのも面倒くさいし、ただでさえ気持ちがわからない異性の方に気を使いまくった挙句に精神をすり減らすだけの活動に日々を潰されていくのはあまりに残酷。



上記文章を読んだ時点で分かったでしょう。思春期のやわやわ自我を持つオタクをここまで歪めうる、FEifの結婚システムは世が世なら法の手が介入することも辞さないほどに凶悪。

男キャラの赤面は当方男性ですのでどうしても生理的なキツさが勝ってしまうところはあるんですが、女性はきっとキュンキュンするような仕上がりになっているはず。俺嫁系のmaleオタクだけでなく、夢志向のfemaleオタクも量産体制なのが恐ろしすぎます。


しかしこのゲームで最も罪深い要素は、「結婚」ではない。

「親愛度上げ」だ!!!!!!!


このゲームは色々なシステム上、バトルにおいて主人公とキャラクター間における親愛度がわりかし重要です。

というのも戦闘面においては「攻陣・防陣」というシステムが今作でのカギとなっており、噛み砕けば防御にも攻撃にもコンビプレイが必要不可欠ということ。

そんな攻略には必須な親愛度上げ。
攻略ガチ勢であっても、自分のようなエンジョイ勢であっても、等しくこれを沢山やることを要求されるわけです。
天下の任天堂サマが我々に与えたもうた、親愛度を上げる正当な方法がコレ。





主人公権限で年頃の女の子を自室に呼びつけ、相手が気持ちよがる箇所を下画面で執拗に撫で回すと、それに対応してキャラが反応セリフを返してくれる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


こんなの(ウワァ〜オ♡(伏字))ですからね。頭や首元、親密になれば胸のあたりまでも……自分のタッチペン操作によって、画面の中のヒノカお姉ちゃんが吐息を漏らす。囁く。愛を捧ぐ。

こんなの喰らって、歪まない方が可笑しいわけ。若きにして液晶の中の女と接続する快感を覚えてしまった私は、いちゃつきたいが故にレベリングをしまくる。
一戦こなす毎にこのすけべチャンスがやってくるという仕様上、もはやレベリングという目的は手段と化しています。


シャミアさま好き……

ちなみに次回作?の『風花雪月』ではこのシステムは廃止され、親愛度上げの方法を「お茶会」にすることで男女幅広いファンから支持を得ることに成功しました。

でも私は個人的に許していません、二次元に萌えるキモさを捨ててより広い層のオタクにすり寄ろうなどという浅はかな思想………たとえお天道様が許そうと俺が許さない シャミアさんの頭も撫でたかったのに



このスチルがゲーム内にあるの、ヤバすぎる
同人ゲーであれよ

天馬にまたがり、気丈に槍を扱い続けるスレンダーで低音美人なヒノカさん。初見の際は「見た目と声こそバッチリ好みだけど、どういう人なんだろう?」でした。

その印象が変わったのは浮気心からいろんな女の子を撫で回していた(最低)序盤のころ。

大抵のキャラはマイルームでのいちゃいちゃタイム、最初はかなり拒絶気味だったりするんですね。それもそれでガチの「最高」なんですが、主題はそこにはない。


ヒノカお姉ちゃん、最初っからめちゃくちゃ甘やかしてくれるっっっっ!!!!


主人公はヒノカお姉ちゃんの生き別れの弟ということもあり、割と最初から甘めなんですよね。
でもイチャイチャを重ねるたびに段々と、「姉弟」ではなく「男女」のような顔と言葉を私に露わにしてくれる。そのグラデーションがたまらない。

ただの仲の良い姉弟から次第に意識し始め、ぺったんぺったんな胸をときめかせている様がNew3DSLLの画面から伝わってくる。こんなにでけぇ液晶にしてよかったと思ったこと、人生で未だかつて無い。


戦場で魅せるカッコ良さと、自室で見せてくれる女の子らしさ…基本的に自分は女性優位のシチュでしか興奮しないんですが、毎日毎日せっせとレベリングした末にヒノカさんが見せてくれた年頃の女の子らしさ。


このゲームにおける恋愛パートに割かれるシナリオ量や質は本職の恋愛シミュレーションゲームと比べると、決して特筆するものでは無いかもしれません。でもむしろその遠回しな感覚こそが、私に「恋愛」のリアルさを感じさせた。

気づけば「守りたい」「この人と結婚したい」という気持ちがムンムン湧いてくるんですね。

推しなんて「二次元へのキモい愛を敢えて距離感を設けることでキモくないように見せる」、そんなオタクの打算が見え隠れする生ぬるいお為ごかしですから(過激派)。そんな甘えの残ったものを越えた、真剣な愛情。
「守護りたい」なんてミームでこの感情を濁したくないと感じるほどの、見事な惚れっぷり。


こうして私はヒノカさんに恋してしまった事で、オタクへの第一歩を猛スピードで走り抜けていったわけです。
それの行き着いた現在地がこうしてnoteで記事を更新するまでになってしまったわけで。
『FE if』は私にとってまさにオタク人生における義理の母親であり、諸悪の根源でもあるわけです。


とかくオタクはされる排除
だからブチ破る 液晶の壁を……(←二次元ガチ恋オタクのBuddha brand!?!?!?!?!?)



…どんな好きな異性よりも時間をかけたであろうヒノカさんとの関係は、今も押し入れの中で眠っています。

現実から逃げて1年に数度、たまに開いては下画面を執拗に撫で回してハリボテの「愛」に触れる私。耳には常に言葉がこだましています。




??「作り物に興奮してる嘘つきオタクが、自分でもヒノカさんに本当の恋をしてるかどうかなんて分からないくせに…」

??「推しとかガチ恋とかそうやってキャラに真剣に向き合えるオタクのことを内心では羨ましがってるからって、note上で彼らを貶めたり"恋したふり"を演じるのは辞めろ…」

??「そんなものは自分で作り出した理想のオタクたる自分の幻だよ、嘘だよ、妄想だよ…」


まぼろしでも夢でもいいじゃない!
ああ オタクは 幸せ




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