映画「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」観てきた。
正直、前作観て「いや、このあとどーすんのこれ…?」と思ったとこからなので、特に期待もせず事前学習もせず、ほとんど惰性で観に行ったんだけど、レイア姫全編ディープフェイク&ヌルヌル動くフルCGアクトとかの酷いことにせず、話としてもどうにか軟着陸させて大団円とし、何よりも口煩いオタクたちから逃げずに最後まで撮りきった監督は、素直に偉いと思う。褒めてあげたい。
こういうエポックメイキングな作品で、一作目のインパクト超えるのは、どんなに技術が進んだってやっぱ無理なわけですよ。だからそこんとこについてはどうこう言っても仕方ない。
ただ、今「エピソード1〜3」と呼ばれてるやつ(私的には4〜6が1〜3なんで混乱するんですが)の時代に比べるとやはりCGも進化してるので、特撮好きとして1〜3で感じた『安易なCG使いってほんと動きが短調でイラつくわー』という部分が、7〜9の時代ではかなりなくなって、そういう部分のストレスなく観られたかなと思います。
特に荒れた海にレイちゃんがひとり向かっていくシーンの波の映像とか、インターステラーみたいで良かったー。(※ただしこれ、津波にトラウマのある人は見ない方がいい映像だと思う。映画館の入り口に、ポケモン症候群に関する注意書きは出てたけど、特に日本ではそのへんにも配慮が必要なのではと思った。インターステラーもそうなんですが。)
マザコン、ファザコン、そしてレイちゃんに対するシスコン的ストーカー気質と三拍子揃ったとにかく報われないベンちゃん(カイロ・レン)、最後までそういうキャラでしたが無事着地。時代の要請とディズニーの要請に従って、男は旧作より弱く、女は旧作より強くなり、「男が女を守る」「女の子は(恋愛感情優先の)お姫さま」ではなく、共に闘い「仲間」として手をとりあう(そしてドロイドも)、というポリティカルにコレクトな世界観が、脚本に比較的無理なく織り込まれていたのも良かったのではないかな。
とにかく諸々含めて「よくぞまとめた、頑張った」という点について評価してあげたい映画でした。とはいえ、作ってる人たちが一番楽しかったんじゃないかと思うけど。だって絶対、絶対、絶対映画の歴史に名を残す作品だ。
個人的に映画として全編通して一番好きなのは、やっぱ「帝国の逆襲」です。あの雪の惑星のシーン、AT-ATウォーカーが大好き、という理由による。
はぁ…好き…これをミニチュアでやった、っていうとこ含めて好き…
自分で書いてて思ったんですが、私スターウォーズについては登場人物とか大河ドラマ的なストーリーにはたいして興味ないんだな、と思います。
初めて観たときは(世代的に映画館では観てないので、テレビの金曜ロードショーとかでやってた吹き替え版ですが)、とにかくメカと特撮がカッコいいと思った。ちなみに同じ特撮でも着ぐるみ系はわりとどうでもよく、チューバッカは好きだけどイウォークがわらわら出てきてファミリー映画化したジェダイの復讐(ジェダイの帰還)は好きじゃなかったですが。
その点、本作はミレニアムファルコンがのっけから大活躍だったので、ご満悦です。
これバンダイのプラモなんですが欲しいな…誰か作って。
あと、このシリーズで観たいのはチャンバラですね。チャンバラがカッコいいかどうか。最新三部作では帝国近衛兵?の赤備えっぽいのがカッコよくて好きだった(←赤ければ自動的に萌えるファーストガンダム世代なせいもありますが)。
今回、前半からそれっぽい帝国キャラ(レン騎士団?名前よくわかんない)のチラ見せがあるのに、実際のチャンバラが少ないなーと思って少し物足りなかったけど、後半はレンちゃん、レイちゃんもチャンバラ頑張ってたので良かったです。
もう一点、これは細かくて伝わるかどうかわかんない部分ですが、主人公のレイちゃんがわりと粗野な育ち方をしてるせいなのか、歩き方が扁平足っぽいというかドタドタしてるとこが、とてもいじらしくて好き。
ここまで書いて、本当に見てるとこが限られてて話もうろ覚えだし、レビューとしてはてんでなってないので申し訳なくなってきたんだけど、そういう人も映画館のお客の中にはいるということで…
スターウォーズのもっと本格的なオタクの人たちは、40年以上かけてたどり着いた大団円に感無量だったのではないかと思う。これからあちこちに感想を読みに行って、知識を深めたいです。
では、フォースが共にあらんことを!
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