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新デザインのコンセプトについて -管理画面リニューアルの軌跡-

GMOサインはVer.2へと進化しています

電子印鑑GMOサインは、あらゆる文書のDXに挑戦しています。
あらゆる文書を電子化するためには、だれもが使いやすいユーザーインターフェイスの実装が不可欠です。「世界一使いやすい電子契約サービス」を目指して、プロダクトを進化させ続けています。

中でも、GMOサイン Ver.2プロジェクトは管理画面の全体リニューアルという大きな使命を背負っており、エンジニアとデザイナーが一丸となり日々アツい議論をしながらプロダクトを研磨しています。
全体リニューアルは範囲が広く、機能数でカウントすると約*千にもおよぶボリュームになるため、お客さまの混乱を招かないよう現行プロダクトと並行運用しつつ、完成したところから部分的にお客さまに公開するという形をとっています。
GMOサイン Ver.2のロードマップ

リニューアルプロジェクトのスタート時点でデザイン力にブーストをかけるべく、初期フェーズには顧客体験からコミュニケーションまで一気通貫でデザインしているセブンデックス社にもご協力いただきながらデザインに取り掛かりました。
今日はセブンデックス社と一緒にコンセプトを編み出した経緯を書いていきたいと思います。

今までとこれから。どちらも大切にしたい

電子印鑑GMOサインがローンチされてから8年の間にご愛用してくださっている既存のお客さまにとって改悪になる進め方や設計はしないと、定義しています。 ブランドパーパスである「確かなサインで紡ぐ信頼」という言葉にあるとおり、お客さまとの信頼関係を損なうことに繋がるからです。

新旧デザイン差分資料

今までの印象

今までのGMOサインの管理画面についてどのような印象を持たれているのか?すでにご利用いただいている多くのユーザーさまにインタビューをしてみました。

  • グレーやくすんだ青が多めで堅い印象

  • いかにも業務システムのような感じでとっつきにくい

  • シンプルで使いやすい

また、機能改善要望をたくさん頂いておりますが、すでに実装済みなのにリクエストをされてしまう機能がありました。 せっかくご提供できていても、お客さまに届いていなくては非常にもったいない。 この点はUIデザインの責任が非常に大きいと肝に銘じました。

これから伝えていきたい印象

電子印鑑GMOサインは契約シーンに限定せず、あらゆる文書に合意した証を電子印鑑・電子署名で残せるサービスをご提供することで、この社会にある合理的ではない使われ方をしている紙や無駄な手間をなくしたいと考えています。
すなわち、幾種ものご利用用途があり、あらゆる文書を、だれもが使いやすいプロダクトにする必要性があり、いわゆるBtoBサービスの範疇にとどまっていてはならないと考えています。


セブンデックス社から提案いただいた当初のコンセプトコピーをベースに、
私たちらしい言い方に翻訳しました

また、私たちの基盤となっている電子認証・電子署名技術を最大限活用いただきやすくするために、使いやすさはもちろんのこと、わかりやすさ、読みやすさ、見やすさ、といった点にもこだわりることで、ご利用いただく「なんかやさしいサービスだね」と思っていただきたいと考えています。

新デザインのコンセプト

信頼を紡ぐ先端技術を、親しみやすく。
新しい電子印鑑GMOサイン管理画面のコンセプトです。

電子印鑑GMOサインが目指す未来、管理画面を通してお客さまとコミュニケーションを取りながら築いていくサービス思想、確かな電子署名を実現する当社の認証技術、これらを何度も要素を分解しては拡散し収束して出したコンセプトです。

日々技術は発展し、便利なツールが次々と生まれる中、今まで人が紙に押印をしてきた文化そのものをなくしてしまってはならないと感じています。 紙の手触り、厚み、インクの匂い、印鑑の手触り、押印するときの決意、擦れないように大切に押した印影など・・・デジタルでは味わえなくなってしまったアナログならではの感覚・体感というものが存在しました。これらは残念ながら電子署名サービスでは再現できませんが、利便性をを追求するために削ぎ落とすだけでいいとも考えていません。これらの体感の代わりとなる、新しい価値体験をデザインしていきたいという強い意志が込められています。

さいごに

IT事業者で働いていると勘違いをしてしまいがちですが、私たちの日々のアタリマエがまだまだ社会のアタリマエにはなっていません。

だれもが使えるやさしい電子契約を目指して

私の母(74歳)はスマホを持っていますが、ECサイトで買い物もまだしたことがないですし、クレジットカード以外の電子マネーも利用したことがありません。便利だから使えばいいのにと思いますが、それは使いこなせない人にとっては傲慢な話なのかもしれません。
しかし、ホームヘルパーさんから作業報告書に電子署名をしてくださいと求められればどうでしょう。今まで紙にサインしていたものを、タブレットで操作するだけです。おそらく母の生活に電子署名はスッと音を立てずに入ってくるでしょう。

私はそのような光景を頭の中で描きながらUIデザインに取り組んでいます。

今後も電子印鑑GMOサインのデザインについて発信していきますので、ぜひお立ち寄りいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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