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パートナービザ申請後の「3つの追加書類」。そして発給へ【オーストラリアのビザの話11】

オーストラリアでの永住が可能になるパートナービザ発給までのプロセスは長く、「申請手続きの後」にもやることは色々ある。パートナービザの第1ステージの過程での、申請手続き後の追加書類の提出もその1つ。あくまで2019〜2020年の僕のケースだが、警察証明、大量の写真、領収書などの提出の経緯を記録しておく。
そんなプロセスも経て第1ステージのビザは発給されたが、パートナービザの手続きはまだまだ続く。

Image by Unsplash Mink Mingle

提出した追加書類の種類

僕がパートナービザ申請後に追加書類として提出したのは、以下の3種類だった。

  • 警察証明

  • 写真(大量)

  • 共同名義で購入したものの領収書

なぜこれらをわざわざ追加で提出したか、その背景は次のとおりだ。

警察証明は日本から

「警察証明」は日本から取り寄せたもの。ビザ申請日が予定外に早くなったことで、警察証明の調達がギリギリ間に合わず、後から(といっても1カ月以内に)提出した。その辺の経緯は別の投稿で。

https://note.com/n_sydney/n/n8b2da0fb5d34

https://note.com/n_sydney/n/n72f6fcce153f

写真は多すぎることはない(はず)

2人で一緒に写っている写真は、ビザ申請時点でも数十枚分を提出した。2人が一緒に暮らし、一緒に出かけ、一緒に友達と会うような関係性だという証明になるからだ。申請までの期間についてだけでなく、申請後についてもちゃんと証明しようということで、追加書類として写真を提出することは早くから決めていた。

撮った写真はPowerPointにまとめ、それぞれに日付と何をしている写真か分かるような短い説明を付けた。「◯月◯日、✗✗にある△△宅でBBQ。途中から雨でみんなずぶ濡れ」「◯月◯日、ロックダウン中につき近所の✗✗公園まで散歩」といった具合に。数カ月分が溜まるごとにPowerPointのファイルをPDF化して、追加書類としてアップロードした。

最初は手間だと感じていたこの一連の作業も、気づけば途中からは楽しんでやるようになった。コメント付きのアルバムのような状態になったので、後で2人で見返せるのも意外とよかった。

共同名義の書類も多くて困ることはない(はず)

僕らカップルは遺言や共同名義のローンなどがなく、2人が一緒に暮らし、家計を共にし、2人の未来に共通した計画を持っているという客観的な「証拠」が少なかった。これはビザの審査で弱点になるのではと懸念していたので、足りない部分を補えるような証拠を提出しようと考えた。

しかし、出せる限りの公的な書類は既に提出済み。写真も役に立つと思ったが、それだけではいくらでも誤魔化しが効くと思われる可能性もある。自然に追加が可能なものとして、2人の名義で買った家具や家電の領収書を提出することにした。オンラインで購入する時に、銀行の共同口座から代金を支払い、購入者名を連名にする。そうすると2人の名前が入った宅配便が届き、2人の名前入りの領収書がもらえる。家の賃貸契約や、旅行の申し込みなど、2人が関わるものは全て連名で申し込み、共同名義の領収書をいくつも追加で提出した。

どれほど意味があったかは不明だが、できることは全部やろうというつもりだったので、まあやって良かったのではないかと思う。

https://note.com/n_sydney/n/nece61ef56c00

書類をアップロードする時に気をつけること

書類は全てデジタルで提出するので、ファイル形式に注意が必要だ。提出したい書類を用意しても、アップロードできない、相手がファイルを開けない、なんていうことがあってはビザの審査に使えないので意味がない。

僕がパートナービザを申請した2019年と追加書類を提出した2020年の時点では、提出書類の形式にはいくつか条件があったようで、次のようなファイルがエラーになってアップロードできず、多少手を加えた。

  • 「.docx」、つまりWordファイルがNG。→PDF化

  • 日本語を含むファイル名がNG。→英語に変更

  • 5MB超のサイズのファイルがNG。→圧縮サイトで軽量化

あくまで当時の話だが、アップロードできないエラーが出てしまったのはこの3タイプのファイル。どれも簡単に解決できる問題だったので困りはしなかったが、最初から知っていればひと手間少なかったという思いはある。

あれから数年経っているので、現在はアップロード可能なファイルの仕様が変更されているかもしれない。ビザ申請を行う移民局のプラットフォーム「Immi Account」上で最新の情報を確認してみてほしい。」

なお、パートナービザに限らず、ビザ関連の書類の中身は全て英語で記載されている必要がある。日本語のものは専門のNAATI翻訳者に有料で翻訳してもらうことになる。

そんなこんなで一時滞在ビザが降りた

パートナービザによる永住への第1ステージである「パートナービザ(サブクラス820、一時滞在)」が発給されたのは、2020年のこと。申請から1年足らずでビザが降り、待つ期間が減ったことで僕の肩の荷も少し下りた。

パートナービザをめぐる手続きはこれで終わりではなく、第2ステージとして「パートナービザ(サブクラス801、永住)」の申請がある。これが発給されて初めて、パートナービザでのオーストラリア永住が実現することになる。

全体を考えると非常に長いプロセスだが、それでも第1ステージの申請さえ済んでしまえば作業量としては3分の2以上が終わった感じがして、だいぶ気が楽になった。ビザ申請時の提出書類も第2ステージはだいぶ少なくなるので、第1ステージがメインの審査という気がしないでもない。そうは言っても第2ステージも無事に済ませないと、パートナーと一緒にオーストラリアに永住することが難しくなるので気は抜けなかったのは事実だ。

次は第2ステージ、パートナービザのサブクラス801、永住ビザの申請に進む。

そもそもなぜオーストラリアでパートナービザを申請するに至ったかは以下の投稿で。

https://note.com/n_sydney/n/ncfa7be3e2fb1



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