見出し画像

お茶でも飲みながら思い出しなよ

今週は毎日弁当を持っていけてる。なんでかはわからないけど頭の中が弁当のクリエイティビティに溢れている。
なんでだからわからない。いや、わかる。

インスタグラムの#節約弁当に触発されたんです。
たいへん好きなblackberryさんのお弁当、緑が基本的にブロッコリーという潔さがとても気持ちよかった。
おかずも品数少なくていいと思ったら気が楽になる。

わたしの母は専業主婦だったから、比べなくても全然よかった。まぁ料理について比べたことはないんだけど、しかしだし巻き玉子を作るのが大変にうまい女である。
だし巻き玉子が弁当にふさわしいかというと微妙だが、でも甘い玉子焼きよりだし巻きがよかった。焦げ目ひとつつかず焼いてみせるし、弁当のだし巻きを楽しみにしていて、ときどきゆで卵だとがっかりした。

今も専業主婦で、現役なのだから、退職して無職の父より抱えている仕事は多いだろう。

高校の頃から弁当はおにぎり1個とだし巻きだけになった。たぶん学年的に兄弟の弁当がいらなくなったのと、わたしが米好きだったのもある。
あと大量の水分。700mlの水筒と凍らせた500mlペットボトルを持って行って、部活に行ったらコンビニで1リットルの紙パックジュースを仕入れていた。
おにぎりは大きくて、ご飯茶碗軽く2杯分くらいあった。おかずはおかかとチーズを合わせたのが好きだった。次点で塩鮭。昆布も梅も嫌いではなかったが、あの頃より今の方が美味しいと思う。

そう考えると母は私や兄弟、そして父に毎日何百何千と弁当を拵えて持たせていたのだからなんだか感慨深い。子育てを達成した者、人と暮らす者のみが持つ威厳が当たり前のようにある。
話せばいたって普通の女性ですが。
いやそもそも普通ってなんだ。普通じゃないかも。
なんにせよここまで大きく育てていただいてありがたいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?