マガジンのカバー画像

予備考察

12
主体概念や共同体など、継続的に検討したいテーマに関する記事を集めます
運営しているクリエイター

記事一覧

読書ノート:「個性とは幻想である」

いきなりハイライトから 「生きることの困難を取り扱うのが精神医学」――ここで取り扱うと中…

松岡鉄久
1年前
9

サリヴァン読書ノート:まえがき

 次の記事は、20世紀の前半を生きたアメリカの精神医学の先駆者、ハリー・スタック・サリヴァ…

松岡鉄久
1年前
4

番外編:イタリアのポストモダンにおける「共同体」についての3つのテクスト

 文字数が多いながらも言葉足らずのタイトルになりました。その説明もしますが、3つのテクス…

松岡鉄久
1年前
4

有料記事のお知らせ

 以前検討していた有料記事について、方針などを整理して企画し直しました。 有料にする理由…

松岡鉄久
1年前
14

読解『アイデンティティと共生の哲学』1

 前提事項については関連記事(導入)を参照してください。この記事から、私なりの読解を行っ…

松岡鉄久
1年前
2

読解『アイデンティティと共生の哲学』3

 8章は割愛します。マルクスやハーバーマスについては私が飽きているのが一つと、ヴェイユ抜…

松岡鉄久
1年前
7

読解『アイデンティティと共生の哲学』2

 前回の続きです。そして今回で終わりにできませんでした。次回は、本書のキータームが盛りだくさんの9章を主に読解して、それで終わりにしたいと思います。  不本意ながら起承転結になったわけです。即ち、起:導入、承:読解1、転:読解2、結:読解3。 第6章 生活の具体的な場で共生(反差別)を実現するための生き方の流儀が検討される。話のスケールが「生活」あるいは「日常生活世界」に移る。それと同時に「生き方の流儀」(212)がテーマとなるが、これは〈生の形式〉の模索と考えられるだろう

予備考察:共存について/フィンランドについての記事から

平等や包摂を考えるのに、理念から始めるとうまくいかない気がします。今回はフィンランドにつ…

松岡鉄久
2年前
2

読書感想:『ありのままの私』安冨歩

notoで読書感想を書いている人もいるんだから、たまには私も……ではないです、すいません。実…

松岡鉄久
2年前
10

自分(らしさ)について:長田英史さんのテクスト分析から

 以前に、安冨さんの『ありのままの私』について読書感想の形式で、共同体――しかし結局「私…

松岡鉄久
1年前
2

ポケット・チェーンソー・ペルソナ

 今回は「権利」という概念がもともともっている排他主義的性格と、分割装置=虐殺器官である…

松岡鉄久
1年前
6

読解『アイデンティティと共生の哲学』(導入)

 偉大な日本の哲学者である花崎皋平さんの一冊のテクスト『アイデンティティと共生の哲学』(…

松岡鉄久
1年前
6