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私が活動する理由

わたしをつくってきたものをひろいあつめている途中のながたです。

自身の育児と介護のダブルケアの経験から、ダブルケアラーのサークルを作ったり啓発活動をしたり、(ダブルケアに限らず)介護者支援としての情報発信をおこなったりしています。
どんなことを目指しているのかはコチラの記事で書いてますので、興味がある方はご一読くださいませ。

現在、ご縁があり公益社団法人認知症の人と家族の会滋賀県支部の世話人をさせていただいています。
最近は、家族の会滋賀県支部と滋賀県作業療法士会の共催で12月に開催する「若年性認知症交流会LEAP」のスタッフとして、仕事よりも仕事してます(笑)
Instagramの中の人をやっているのでぜひフォロー&シェアしてください。
若年性認知症の本人・ご家族のかたの目に留まりますように。
仲間や支援者がいることが伝わりますように。
https://www.instagram.com/leap.shiga/


うちのばあちゃん(義祖母)は、認知症と診断された時点では65歳を過ぎていたので若年性とは言われなかったのだけど、諸々の症状自体は62歳か63歳あたりから見受けられました。(もしかしたらもっと前から)

症状が出始めた頃は私はまだばあちゃんには会っていなくて、どんな状況だったのか詳しくはわかりません。
ただ、今いろいろな活動をとおして知識が増えれば増えるほど、
「あぁきっとばあちゃんはとても辛い時期をひとりで抱えて過ごしたのだろうな」
と、胸がぎゅっとなるのです。

もっと早くに気づいてあげられたら、ばあちゃんの60代はもう少し笑顔があったのかもしれない。
できないことや「あれれ?」と思うことを隠さずに言える社会だったら。
私ももっとちゃんと知識を持っていたら、接し方も違ったのかもしれない。

ばあちゃんと過ごした時間、私は私にできるベストを選択してきた自負があるから、基本的に後悔はしていません。
ただやっぱり、もっとこんな選択肢があったら、、、と思うことはあります。
今私が仕事だったりボランティアだったりで活動している理由は、これなんです。

初めてばあちゃんに会った時には、一見して長くお風呂に入っていないのがわかる感じで、むすっとしてしゃべってくれなくて。
夫に聞くところによると、ごはんは毎日同じお惣菜を買ってくる。家にはハンガーや洗濯用の小物が大量にある。冷蔵庫はいつからあるかわからないものが入っている。パートは辞めた。携帯電話の料金を滞納して解約した。以前は友人と買い物に行っていたが最近はもう連絡もとっていないようだ。。。
でも夫もじいちゃん(義祖父)も「もともとそういう性格ではある」みたいに言うから、私も「そうなんだ、ちょっと難しいひとだなぁ」くらいに受け止めていました。

その後認知症と診断されてからは、どんどん大変になる生活のことでいっぱいいっぱいだった私は、ばあちゃんの気持ちを考える余裕もなく日々を送っていました。酷い鬼嫁です、ほんと。

3歳から母親代わりになって育てた孫が成人し、仕事に趣味にと家にいる時間は減り、夫は家事はしないしマイペースだし。
そんな中でパートでは失敗が増え、友人関係もうまくいかなくなって、家事もできなくなって、家に籠るようになって。
何かおかしいって多分気づいてたと思うけど、誰にも言えなかったんだろうなぁ。プライド高いし。
そうこうしていたら可愛がっていた孫が急に年の離れた彼女を連れてきて結婚するとか言い出すし、その嫁は家事も全部取り上げてしまうんだ。そりゃおもしろくなかっただろうなぁ。

今、にじいろのからす でおこなっている事業「介護フレンドリーひこね」のVMV(ビジョン、ミッション、バリュー)は、そんな私の体験から生まれたものです。
本人も家族も孤独にしないために。
今、できることをひとつづつ。

介護フレンドリーひこね
VISION
介護する人・される人が当たり前に暮らしやすい地域社会
わがまち彦根が「介護フレンドリーコミュニティ」となることを目指します
MISSION
彦根市を中心とした地域の介護に関する情報を共有できる場を提供します
VALUE
介護するひと・される人を孤独にしない
いろいろな立場のひとのおもいを想像する

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