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身体はよくやってるよ、文字通り血を流しながら

ランドセルを背負っていた頃から毎月律儀に出血への対応を続けている。わたしたちの身体はよくよく働いているなとつくづく思う。

月経が近づくとわたしの場合、
何にしてもイライラし(しかも最初は気づかない、毎月のことなのに)
次第に下腹部が痛み始め
決断能力の著しい低下があり
倒れそうなほど眠くなり
数日間にわたって大量に出血し
腰が痛くて仕方なくて
薬を数時間おきに飲みながら
どうにかおよそ1週間をやり過ごす。

症状が軽くても重くても煩わしいことに変わりはないし、ストレスやら体調不良で煩わしいはずの生理がこないのはさらに心に重くのしかかる。「生理だから部活/仕事出来ません」とは表立っていい辛いので、取り繕ったりごまかしたりしながら20年以上も繰り返してきた。自分の身体ながら本当によくやってる。

最近、インスタで全く知らない誰かのキラキラ写真に行き当たった。
真新しい高級ブランドの財布(もちろん箱も映り込み)との自撮りに、「自尊心高めるためにおサイフ買った♡」というコメント。好奇心から彼女の投稿を遡ってみると、少し前にも別ブランドの新品の財布がフィルター+光強めで投稿されていた。

たぶん、自尊心を高めるのは、お財布を買うことだけじゃ、結構難しい。満足感は一時的で次の何かがまたすぐに欲しくなる。偉そうに書くのは、わたしがそうだったから。そしてそういう自分がまだ少しどこかに残っているから。

新しい財布は素敵だよ、あなたも素敵だよ。
でも、自分の体で生きてるだけでものすごくえらいんだよと、名前も知らない彼女と、かつての自分と、これからまた見失うかもしれない自分に言い続けていたい。


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