リキ日記_リズム
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキは、長男の引っ越しで、個室からリビングへの引っ越しを余儀なくされた。
リビングは、夜まで人がいて、テレビの音がうるさい。今まで個室の、家人から隔絶された環境にいたので、ゆっくりとストレス無く暮らしていたはずが、かなりの環境の変化だと思う。
家内は、とにかく、ながらテレビをかける。仕事をしていようが、家事をしていようが、うたた寝をしていようが、テレビをかける。
音恋しいのだそうだ。
何か音がしていないと落ち着かないらしい。
それで、起床してから寝るまで、リビングにいるあいだは、テレビをつけている。
ハリネズミは、音に敏感で。特に、リキは、臆病なので、人の気配がすると、巣箱から出てこない。もちろん、回し車でも回らない。
今までの生活リズムは、こうだった。
18時くらいに起床し、一度回し車を回す。ほどよく20時過ぎくらいに私が帰宅し、エサが振る舞われる。乾燥ミルワームだけを平らげて、一度、寝る。そして、また、23時過ぎくらいに起きて、エサを補充し、3時頃に、また、回し車を回す。やがて5時前になり、疲れて眠る。
ところが、今は、0時過ぎまで、テレビがついている。リキは、人が寝静まるのを、今か今かと、待っているのだが、家内は、しぶとく起きている。ようやく1時前にテレビと電気が消され。人気がなくなると、巣箱からようやく出てきて、エサを食べる。だが、また、眠る。
夜のエサの時間は、あまり、変わらない。その時には、人がいようといまいとお構いなしに巣箱から出て、乾燥ミルワームだけを平らげていく。ここは、変わらない。
だが、回し車を回すタイミングが、全くズレてしまった。朝方、3時頃に回しているのは、変わらないのだ。だが、回し足りないらしい。
だからといって、昼間、回るようにはならず。
今は、試行錯誤しているように見える。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
密かに、人がいても出てきて、回し車を回している姿を見たいと、みんな、密かに望んでいるのだけれど、な。
リキは、臆病である。人前で動かない習慣は、なかなか、脱し得ないようである。
かなり、リキのリズムが変わってきているので、以前、5kmくらい、一晩に、走っているという時間確保ができなくなっていて。走る距離も、おそらく、そうとうに変わってきているはずである。
これもまた、近々、計測し直す必要がある。
リキのことを思うと、早く慣れては欲しいのだが。この、リズムの変わってきた中で、リキの健康状態を、きちんと観察することを忘れてはならないと、改めて思うのである。
磯貝さんはアーティストで。ハイスペックPCでCGをクリエイトしている。かたや小説家でもあり。代表作は、「箱」である。これまでにも触れているように、磯貝ワールドは、一筋縄ではない。とにかく妖しく、独特である。好き嫌いは、ハッキリ出るだろう。私は、幼少の頃から妖怪好きで。切なく、哀しく、妖しい物語は、好物のひとつだ。
ミニチュア生花の写真も、今回で2回目となる。私は、会員番号3番である。素数が好きで。自ら3番を要望した。8月の末に、会員特典の花器のプレゼントを手に入れ、ハウスドール展で気に入った花器合計7品まで揃えた。コリキは、素人華道の私に付き合ってくれることになった。腕はからっきしだが、コリキは今日も、にこやかである。
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