サンタさん
我が家では、子供たちに、サンタさんが誰なのかというお話を、小学校5年生のクリスマスあとの最初の土曜日に、食事をしながら、私からお話をすることにしていた。
長男は、家内も一緒だった。
サンタさんが、私と家内の2人だったことを告げると、長男は、言った。
なんとなく、そうじゃないかとは、思っていた。
そうか。大丈夫。サンタさんは、高校に入るまでは、いるから。これからは、直接、これがほしいと、伝えてほしい。
そう、伝えた。
長女の時は、家族で買い物に出掛けていた時だった。昼食の時、次女には気付かれないように、次女のいないところで、告げた。
すると、
そうだったの。でも、なんとなく、そうじゃないかと思っていた。
そう、言った。そして、長男に伝えたことと同じことを、伝えた。
次女の時も、家族で買い物に来ていた時だった。晩御飯の時、家族全員が、その場にいた。そして、私が、サンタさんの正体を告げると、その場の雰囲気が、少し異様な雰囲気になった。
そして、次女が言った。
私、まだ、4年生だよ。
そして、こう、付け加えた。
1年分、夢が、無くなった……。
私は、大失態を犯した。
つい最近になって、次女は、頻繁に、LINEを入れてくる。
今年も、サンタさんは、元気に活動するんだって。
次女の誕生日は、クリスマスに近い。このあいだ、長女と待ち合わせて、買い物をし、夕食をご馳走になったそうだ。
帰宅すると、廊下に、プレゼントが置いてあった。
私が、
良かったな。祝ってもらって。
そう言うと、
私は、サンタさん、待ってるから。今も。ずっと、信じてるから。
そう、私の目を見て、次女は、言った。
心の中のリトルkojuroが、小声で呟いた。
子供の夢を軽んじると、後が、怖いんだよな……。
こういうことがあっても、実は、私は、サンタクロースのことを、信じている。
サンタクロースは、本当は、みんなの心の中に、存在するのだ。
心の中のリトルkojuroが、今、振り返ったが、ウインクして伝えた。
君じゃ、ないよ。
すると、リトルkojuroも、こたえた。
うん、分かってるよ。
今年のクリスマスは、みなさんの心の中に、サンタクロースは、やってきましたか?
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