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ショートショート_1億円の3連

家内が私を追及するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。

ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。


今回は、次女に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。



それでは、本編にまいりましょう。
次女のお題から。本編、「1億円の3連」、約410字を、どうぞ。


☆    ☆    ☆

つとむは悪ガキで。我が強く勉強もしなかった。小さな会社に拾ってもらうように就職し、平社員のまま定年退職を迎えた。

再就職活動は難航し、ある日競馬場に足を向けた。


ある皇后杯が開催されていて。なけなしの金で天文学的倍率の勝馬投票券を購入した。

観覧席に向かう途中、前を歩く老人が急に倒れ。捨て置けず係員を呼び奥の医務室へと抱きかかえて連れて行った。

途中、廊下で光るものを拾い上げ係員に手渡した。それは指輪だった。

到着した救急車に同乗し、家族に引き継いだ。



翌日。

競馬場の払戻窓口に向かうと係員が数人、血相を変えて飛び出してきてVIPルームに案内された。

まず、払戻金は1億円だった。驚き慄いたが、次に異国の外交官から皇后の指輪の収得の謝礼としまたも1億円を手にし、更に昨日の老人は大富豪の資産家だったらしくその謝礼として秘書から1億円を手渡された。



努はその後猛勉強して資金を増やし、投資ファンドを設立し。世界平和に寄与して、世を去った。

☆    ☆    ☆



■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


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