補助軸
以前、こういう記事を書いた。なんのことはない、私の日常なのであるが、家内の、眉を描く化粧品の、アイブロウペンシルを、チビてきて描けなくなった時点で、私が削るのである。
もう、短くなっているので、使うにも、削るにも、これだけでは不便なのである。
アイブロウペンシルというだけあって、鉛筆だから、長くするために、もともと家にあった、補助軸を使うことにした。去年の秋のことだ。
5月の上旬、また、鉛筆削りのミッションが、女王陛下から(注1)下された。
そして、私は、そのミッションを遂行した。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
確かに、まあ、こんなになってしまっては、眉は描けないよな。
早く、削ってあげたら。
私は、今、鉛筆(アイブロウペンシル)削りのプロとして、チャレンジしていることが、ある。
この鉛筆が、1cm未満になったときに、きちんと、お疲れ様を言って、引退してもらおう、と。
以前の記事のコメント欄では、こういうことをおっしゃる方も、いらっしゃる。
いや、前から、鉛筆削りのプロですよ。
おっほん。
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
いやいや、あくまでも、自称だろ。
そして同時に、限界値までいくことを、期待してくれている方も、いらっしゃる。
私は、こういう、応援を糧に、生きている。
だから、期待されると、ついつい、実行してしまう。
心の中の、リトルkojuroが、首をすくめて呟いた。
誰も、本気であおっちゃいないんだよ。
勝手に、悪ノリしているだけなんだよ、いつも、コジは。
どれどれ、どこまでいっただろうか。計測してみよう。
うーむ。
まだまだ、だな。
3.3cmというところか。
一度に削るのは、約3〜4mmというところだ。
そして、女王陛下から、鉛筆削りのミッションが下るのが、2週間に一度というところだから、単純計算すると、あと2ヶ月くらいで、1cmくらいになりそうだ。
削り終わったものを見て、家内が、言った。
1cmなんかになっちゃったら、もう、この補助軸でも、つかめないんじゃない?
心の中の、リトルkojuroが、呟いた。
確かに。
そして逆に、1cmを目標にするのじゃなくて、いいんじゃないか。
もっと短くても補助軸で掴めるならば。
リトルkojuroは、ときに、的を射たことを言う。
その通りだ。補助軸に入らなくなるまで、プロとして、削る、というのが、真の目標だな。
必ず、1cmより短くしよう。
必ず。
心の中の、リトルkojuroが、最後の締めに、笑いながら呟いた。
だから、プロじゃないって。
コジは。
単に、自称、プロ。な、だけだよ。
(注1)女王陛下とは、家内のことである。私に、ときどき、ミッションを与える、指揮命令系統の最上位者なので、ときに、家内のことを、そう呼ぶ。
【今日の登場人物】
ながた師範は、言わずと知れた、詭弁論部の三賢人のおひとりである。商業用アカウントとして、noteの世界で、数々のお役立ち記事を書かれている。そして時に、「箸にも棒にも」というシリーズで、とても面白いエッセイを書かれる。どちらも、人を癒やし、笑顔にする、世の中のためになる記事である。
磯貝さんは、画家でいらっしゃる。磯貝さんにしか描けない世界の、不思議な絵を描かれる。私はそれを、磯貝ワールドと言っているのであるが、妖怪好きな私は、勝手に、妖怪の世界と磯貝ワールドを結びつけて、気に入っているのである。また、作家でもある。代表作「箱」は、異様で切ない、しかし純粋な愛の物語だと私は思っている。この作品への好き嫌いの評価はわかれると思うが、konekoさんはじめ、何人もの方に朗読されたり、動画にされたりしている、不朽の名作である。
じゅにーさんは、何でも自作してしまう、料理上手で、しかも無添加の健康食をきちんと追求している、あるいは、本質につながる言葉遣いや文字表記を心がける、求道の人といってもいい方である。私がいつも愛読しているのは、御子息に作られる、愛息弁当である。また、薬剤師という立場で、医療現場の課題や問題点にも、ズバッと切り込んでいかれる。論理的な話が多く、ワクチンやマスクについても、いろんな考え方があろうかと思うが、じゅにーさんの記事は、どんな立場の方にも、一読の価値ありと、私は、思っている。
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