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ショートショート_桜

変わる時を感じるのである。特に、この、桜が咲いたり散ったりする年度替わりの春先の季節に。季節は巡るとか、諸行無常とか。そんな言葉を私は、よく使う。それにしても、この世は目まぐるしく変わる。その変化についていけず、心をグラングラン、揺さぶられる。寂しくもあり、悲しくもあり、どこか希望の匂いも感じ、あっさり、せいせいすることもある。

悲喜交々ひきこもごもな春。どこか視線の先が、霞んでいる春。

そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。


さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。

今回のお題は、「変わる時」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。

そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【深煎り入学式】。また、裏お題はこちら!|д゚)チラッ【モカ入り卒業式】ということで。

さらに、山根あきらさんからのお題は、

#セピア色の桜 」というお題で、エッセイ、小説、詩、写真、イラストなどの作品をつくってみませんか?ということで、「セピア色の桜」という言葉を入れて書くことになった。


お3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。

それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。毎週、励みになる。


また、今回は、理生 -りお-さんの、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を述べてみる。

中島みゆき、大好きで。理生-りお-さんのこの記事は、noteの世界で、あっさりと端的に短く、ウィットに富んだ記事だと思った。こういう記事を読むのも、凄く気持ちの良いものだと思う。

黒電話、確かにあった。私の幼少の時代は、交換手を通すところまではいかなかったが、黒電話もプッシュはなくて。ダイヤル式で。しかも、すぐにダイアルが巻き戻るものではなくて、ジーッ、ジーッと、じっくり巻き戻るタイプで。今から思えば暢気な面のある時代だった。いまは、スマホで。若者の手さばきは、視認することが困難なほど素早く。タイパだなんだとせわしなく毎日が過ぎていく。かくいう私も、終日スマホ、pad漬けで。否応なしに、時代は変わっていくものなのだろう。

「変わる時」から、中島みゆきの「時代」に発想が飛ぶところがまた、良いと思った。

良い歌は、変わらず、いい。いかに時代は変われど、変わらぬ普遍的な心持ちや価値もあるのだろうかと、ふと、アンニュイな午後の空を窓から眺めたりしている。

生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のテーマ、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。


うむ。そうだな。


これで何週間だろうか。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、マジ、悪ガキだな。


まあな。そんなもんだよ。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、図らずも、平坦であったりコミカルな内容になってしまっている時もあり。今回は、また、その調子になってしまっているようで、実は、反省している。少しばかり。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「桜」約410字を、どうぞ。

☆         ☆         ☆

変わる時、潮目の変化というものが、何事にもつきものである。

涼は本能的にそれを感知し、洞窟ラボに転送されてきた。泉は、奥の部屋で眠っている。




涼は本部の資料を壁のモニターに出すと、教授に作戦を説明をし始めた。教授もそれに真摯に耳を傾け、2人は深夜まで実現のための議論を重ねた。




キリがつき、涼がコーヒーを煎れた。

深煎りの香りが洞窟ラボに漂う。忙しない入学式を惜しむように。





本部の見解は、ターゲットは明後日の泉の登校日。つまり東程久保高校の入学式当日。工作員が投入される。ここは涼と別働隊が対応する。

悪の枢軸の本体はイエメンだと断定。そこに本隊を転送して入れ込む。ほどなく涼の別働隊も追加転送して合流。本格的に叩き制圧する。

時に乗じ、教授と転送装置を洞窟ごと秘密警察本部に転送して保護して完了。






この作戦、あの時は全うする可能性は十分にあった。







窓際の本棚に飾っているセピア色の桜の写真を見ると、涼はあの時のことを思い出すのだった。


☆         ☆         ☆



■追記■29日目/66日
放課後ライティング倶楽部主宰のヤスさんが、エグい企画をやっている。66日ライティングランニング。略して「66日ライラン」。
人間が習慣化できるのは、66日間くらいを経てというのが一説にあるという。書く習慣と力をつけようというこの企画。新たな参加者が毎日のように増えている。
下述のヤスさんの記事のコメント欄に始めたいと入れると、マガジン招待のメールが届く。
約束事は、以下の3つ。
①300字以上を目安に書く
②投稿時、必ずマガジンに投稿(#66日ライラン)
③1日でも投稿をサボったら、マガジンから追放
「追放」って…。まじかぁ…。
でも、企画ものが大の苦手の私が、震える手で、参加することにした。まさに、ドキドキで。コメントすると、招待状が届いた。
これで、後には引けない…
まだ、参加できると思う。ご興味のある方は、添付記事のコメント欄にて、ヤスさんへアピールを。


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