袋田の滝
ここに行ったのは、1年1カ月前だ。たまたま長男が出張で帰宅し、長女は、少し休暇をまとめて取ったときに、茨城まで行った。
当時、私は、noteを始めたばかりで、いろんな人の記事に遊びに行き、読んでいた。
その頃は、1度目の緊急事態宣言が解除されて、すぐくらいのときだった。
世情としては、人流をおさえるために、ステイホームと言い出していて、長男はやむを得ない出張とは言え、首都圏に来て、自宅に帰り、さらに長女も、帰ってきていて、県外に遠出したという記事は、ちょっとその時期、さすがに、さらっとは、書き切れずにいた。
そんな時期、代わりに書いたのが、この、記事である。
燕のことだけ、書いた。この記事から、少しずつ、noteの世界での人の繋がりが出来はじめ、今に至る。
袋田の滝は、実は、目的地では無かった。ついでに、行ったのだ。一番の目的地は、乃木坂46の、聖地巡りである。
その場所が、ここだ。
廃校になって久しいが、いろんな番組や映画の撮影に使われている、木造の、風情のある、小学校である。
思い出を掘り起こしてみても、私自身の小学生時代を考えてみても、校舎は鉄筋だった。
だが、この小学校には、なんだか、懐かしさや、温かみを感じた。不思議なことである。
長男と長女は、ともに、乃木坂46の、ファンだった。その共通の趣味を通じて、兄妹の仲が、なおさら、良くなった。
最初は、ふたりで我が家の車で行こうとしていたようだが、その車が、遠出決行の数日前に事故に遭い、代車で行くことになった。さらに、長男や、長女には、代車の運転は任せられないと家内が言い出し、家内も、私も、その、いわゆる聖地巡礼に付き合うことになったのであった。
心の中の、リトルkojuroが、ボソッと、つぶやいた。
結局ふたりとも、過保護なんだよ。
そして、長女は、カホコ。
長男は、カホオだな。
うむ。確かに。
その聖地巡礼の帰りに、袋田の滝に、立ち寄った。
そしてさらに、聖地を数カ所巡った後、大洗の浜に出て、小旅行は、終わりを告げた。
暗くなり始めたご時世に、なんだか、心が洗われた気になり、気が、安まった。
普通の人出からは、ほど遠かったのだろうが、その時、車の数も、人も、まずまず盛況だったと言える。
次女は、大学で、運動部に属している。そして、その練習が、久々に再開されたということで、練習に出ていて、同行することが、叶わなかった。
だが、久々の家族旅行の気分が味わえて、家内は、上機嫌だった。
家内は、その日、早朝から起床し、行きは、全部運転した。だが、かなり、はしゃいだので、疲れ、帰りは、長女が帰宅するまで、運転をしてくれた。
たった1年前の出来事だが、ずいぶんと長い時間が経過したような気がする。そして、なんだか、懐かしい気すら、するのである。
もう少し時が経てば、さらに、恐らく、懐かしさが、もっと、増すのだろう。
2020年という特別な年の、ごくありふれた記憶として、私の脳裏には、深く、この小旅行は、きっと、死ぬまで、刻まれることになるのだろう。
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