雨男
私は、何を隠そう、横浜FCのサポーターなのである。野球は、日本ハム。そしてサッカーは、横浜FC。そして、次女のスポーツクラブには、毎試合、応援しに出かけていく。
最近、ようやく、有観客の観戦ができるようになってきた。喜ばしいことだ。
私に趣味があるとすれば、それは、スポーツ観戦だと言っていいだろう。自ら出かけていき、ひとしきり応援し、一喜一憂しながら帰路に着く。それが、最高の楽しみである。
実は横浜FCは、今年、J2に所属していて。終盤にきて、J1昇格を狙える位置にいたのである。
9月18日に、まずは、長女と観戦した。そのときは、台風が近づいていて。土砂降りだったのが、奇跡的に雨があがるという、長女の晴れ女の威力をまざまざと見せつけられた。
そして10月9日、この試合に勝てば昇格決定という試合を、三ツ沢スタジアムに、家内とはじめて一緒に行って観戦。雨が降り頻る中、2-3で敗戦し。家内に、もうコジくんとは観戦しないと言わしめた。
実は、私は、雨男である。自らがそう思っているわけではないが、人からよく指摘される。お前がいると、大事な時には、いつも、雨が降ると。
世の中には、晴れ男という人がいらっしゃる。私が好んで記事を読み行く、なぐなぐさん、そして、やんさんは、晴れ男である。
お2人とも、旅の記事を投稿されていて。実に、面白く、読んでいるだけで、エア旅を満喫できる。
晴れ男。実に羨ましい。雨男の烙印を押された、私のような者としては。
さて、話を戻そう。
そして迎えた、天王山。10月16日横浜FCの、J1昇格がかかった試合。しかも、シーズンラストのホームゲーム。仕事終わりの長男と、三ツ沢に出かけたのである。
めちゃくちゃ気合いを入れて。天気予報は、試合開始と同時に雨。当然、レインコートも、準備万端だ。
しかし、予想に反し、昼過ぎの他のスタジアムの試合で対抗馬の岡山が負けて。こちらの試合開始を待たずに昇格が決定した。
そして、当のチケットをとって観戦した試合は、気が抜けたのか、後半開始早々0-3と突き放され、長男は、良からぬ予言を連発した。
また、来年、J2に逆戻りだ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
なんも言えねぇ。
天気は、予報がハズレ、曇天のまま、雨は降らず。雨男の準備は、空振りになった。
ところが。
フォワードがマルセロからクレーべに交代して2-3と追いすがると、後半の残り20分というところで、なんと、中村俊輔が投入されてピッチに立ったのである。
長男も、私も、俊輔が好きだ。
何度もセンタリング、フリーキック、コーナーキック、果ては、ペナルティエリア内でヘディングシュートまで繰り出したが、惜しいところでゴールマウスを逸れ、決定打にはならなかった。
試合は、2-3で幕を閉じた。
早めにスタジアムを後にして。長男と駅まで歩いていると、長男が言った。
雨男がいた割には、雨が降らなくて良かったよ。
私は、言葉を返せなかった。
まだその時、引退発表にはなっていなかったが、俊輔は、ホームゲームのピッチに立つのは、最後なのだろう。そんな予感がした。
泣いてるの？
それでも私は、やっぱり、言葉を返せなかった。
空からは雨が落ちてこなかったが、やはり、私の目の前には、雨が降りしきっていた。
■追記■
今日の記事のカバー画像(記事の見出し、トップの画像)は、lemonさんに、無理を言って、「みんふぉと」に入れてもらい、そこからお借りしている。
私の記事のカバー画像。ほぼ、「みんふぉと」からお借りしているが。これの選定に、すごく時間をかけている。ひとつの記事で、15分なんていうのはザラで。30分とか、それ以上かけることも多くある。カバー画像は、ときに、記事よりも雄弁に私の思いを表現してくれるのだ。「みんふぉと」は、すごく有難いシステムで。これからもお世話になろうと思っている。
lemonさんは、空の写真を多く投稿されていて。空の写真が大好きな私は、よく遊びに行く。これからも、できれば、少し、「みんふぉと」にも写真をあげてもらえれば有難いな、なんて思う。
今回の写真は、もう、一転にわかにかき曇りという雨雲に、これ以上ないくらいの雨雲で。なかなか、ここまでの雨雲は、「みんふぉと」の中でも、見つけることは難しい。
lemonさん、ありがとうございました。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
■追記②■
また、スタエフで配信します。もしも御時間があれば、お付き合いください。アーカイブも、後日、貼り付けます。
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