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保管

先日、こんな記事を書いた。DARSの12種類のレア刻印を集めるという話だ。

すると、てるとさんから、こんなコメントを頂いた。

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確かに、ここは、少し、悩んだところであった。12種類のレア刻印を集めて、写真には撮るが、それそのものを、どうしようかと悩んでいた。チョコレートだから、すぐには、ダメにならない。だが、時間が経てば、食べられなくなる。

でも、12種類のレア刻印のものを、一箱に入れて写真を撮るのは、これこそ、レアだろうと思い、迷いながらも、置いておくことにした。

だが、事件は、起こった。


実は、チョコレートは、家内のために、買っているようなものなのだ。多少なりとも血圧降下作用があるとのことで、家内に、少しずつ食べる習慣を作って欲しかった。だから、箱買いしたりしてきた。

そして事実、開封してから家内と分けて、それぞれ、半分ずつ、食べていこうと話をしていた。


そして、ちょっとした事件が、2つ、起こった。


1つ目は、最初にゲットした、Happyを、家内が、なんのためらいも確認もなく、食べてしまったのである。

家内には、レア刻印のことは、告げていた。だが、何しろ、家内のこだわりポイントは、ポイ活と、クーポンと、節約である。私がやっていること、やろうとしていることには、あまり、興味が無い。


私が指摘すると、家内は、こう言った。

あらそう。気付かなかった。ふふふ、ふふ。

で、Happyが出たら、ハッピーになるの?


心の中の、リトルkojuroが、少しガックリして、つぶやいた。

いや。そういうことでもなくて……。



家内は、チョコレートが、元来、好きだから、私の机上にちょっとよけてあるようなものは、拝借してしまう。


まあ、よいだろう。


そして、次の事件が、起こった。それは、時間が経てば、チョコレートは、色褪せるのである。

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これは、致命的だ。開封すると、2週間は、持たない。ミルク味は、何とか持ちそうだが……。


てるとさんは、私が尊敬する、ミニチュア作家である。ドールハウス展で、実際にお会いした。

てるとさんの、制作における情熱。チャレンジ精神には、頭が下がる。それを、記事で共有しているから、作品に対する思い入れが、読者としては強くなる。てるとさんの作品ひとつひとつに、その、ストーリーが息づいているのである。

そのてるとさんが、こんな記事を、投稿されていた。



心の中の、リトルkojuroが、うなずきながら、つぶやいた。

そのレア刻印を集めるのに、恐らく、何年もかかりそうだよね。その間に、フードロスに、なるんじゃない?


確かに、そうだ。フードロスだ。何ということだ。フードロスハンター(注1)を、仮にも、名乗っていた自分が恥ずかしい。


そして、私は、レア刻印のチョコレートを、保管しておくことを、諦めた。そのかわりに、家内に、ひとつひとつ、これは、何のレア刻印かを、解説しながら渡していき、幸せになり、血圧降下も、していってもらおう。

こんなレア刻印も、あった。

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家内が、こう言った。

カタカナのダースは、どういういい効果があるのかな?



心の中の、リトルkojuroが、笑って、つぶやいた。

これも、幸せになるんだよ。


まあ、それは、いいだろう。



フードロスハンターという、自らの造語から、教えられることも、あるのだということに、改めて、気づいた。



(注1)世界中で社会問題にもなっている、フードロスを無くすために、まずは身の回りの賞味期限切れを無くすように、ひとたび賞味期限切れとなった商品をチェックし、たとえ賞味期限が切れていても、匂いや色や味見から食べられるかどうかを真剣に判断し、食べられるものと判断したものは、無闇に廃棄せずにきちんと頂く。そういう活動をする、ボランティアのこと。私が勝手に作った造語である。

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