リキ日記_暗幕
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、まだまだ素人である。
我が家のハリネズミの名前は、リキという。
リキがリビングに引っ越してきて、一月近くが経った。リビングの中でも、リキのケージは、テレビの真ん前に位置していて。かなり、音が入り、うるさいポジションでは、ある。
特に、家内は、在宅中は、ずっとテレビをつけている。寝ていても、つけているし、何か作業をしていても、ずっと、BGMのようにつけている。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
トイレの電気のつけっぱなしのほうが、まだ、今日エネじゃね?
確かに。
リキは、音にも敏感だが、光が当たっていると、とにかく、巣箱から出てこない。だから、一工夫することにしたのだ。
夜のエサをやった後に、ケージに、暗幕をかけるのである。
リキは、リキの部屋があったときには、20時頃に、回し車で走っていた。それが、今は、私たちがリビングの電気をつけていて明るいので、リキは、巣箱でじっとしている。つまり、走れない。
それを、走れるように、真っ暗にしようというのである。
暗幕は、長男が持ち帰ったカーテンだ。小窓用で、小さく、遮光性が高い。これならば、ケージ全体を覆い、真っ暗にしてあげることが出来る。
テレビの音は、仕方が無いものの、何とかこれで、リキが巣箱から出てこれないかとやってみた。
3日ほどやってみて、問題が発覚した。
巣箱の温度が、夜でも30度を超えてしまうのである。いくら、リビングのエアコンをつけていても。
遮光性の高いカーテンは、実は、同時に、保温性も高かったのだ。
この手は、一度、やめてみることにした。もう少し考えて、手を変えることにする。
いったん、暗幕作戦は、やめにした。
家内には、夜のマッサージの時に、報告しよう。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
磯貝さんに、「リキ日記」パロディの記事を投稿してもらった。感激した。誰かに記事を紹介してもらうのは、本当に、感謝しかない。でも、パロディで記事を投稿してもらうなんて、嬉しすぎる。それも、私がnoteの世界にやってきた頃からの憧れのクリエイターの磯貝さんに。ちょっとこの記事を見つけた日は、嬉しすぎて、ちょっとご飯が喉を通らなかった。というか、ついつい、晩ご飯を食べるのを忘れて、何度も何度も読み返して、ひとり、ニヤニヤ笑っていた。
てるとさんの記事は、ほんとうに、ほどよく適切に構成されている。時事の話題から入り、創作の話に、スムーズに入っていく。テーマは、一貫していて。文字数も、まったく饒舌ではなく、ほどよい。中庸とは、てるとさんの記事の適度さを表している言葉なんだろうと、時々、思う。見習いたいが、私は、無計画である。そして、行き当たりばったりで。統一性も何もない。だから、なかなか、難しい。