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ショートショート_名刹

秋と本というのは、切っても切れない中なのだろうと思う。読書の秋ともいう。

しかし最近の私は、読書の時間を作れないでいる。だがそんな中でも、横浜FCのDAZNの配信で試合観戦は、する。

今日も、横浜FCは、既にJ3降格を決めた栃木と対戦し、0-0-のスコアレスドロー。先週の轍を踏まぬように、今日はホームゲーム最終戦だったが、観戦にでかけることだけは避けた。

またもや、J1昇格はお預け。ちょっとやっていられない雰囲気の暗い部屋にいる。

そんな日曜日の夜に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「秋と本」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題がお題【沈む寺】で。裏のお題が【キンモクセイ盗賊団の池】|д゚)チラッ、ということだ。


そしてそして、山根あきらさんのお題は、ちょっと早めに出るのだが。探したが、先週のお題以降に新たなものが出ていなかった。

「エピゴーネン」という言葉をタイトルまたは作品中に用いる。ということで。

今回は、お題を記事の中に入れさせてもらおう。


また、今回も、シロクマ文芸部作品を読んでみた。そらのむこうさんの記事である。ちょっとその感想を述べてみる。

シロクマ感想文を書こうと、「シロクマ文芸部」・「秋と本」で、検索して飛んでいった。


私はこの夏、還暦を迎えた。

そらのむこうさんは、20年前に読んだ本を覚えていないという。私も、20年前に読んだ本など、これっぽっちも覚えていない。私の場合、40代の頃、20代を思い出すときも、そんな感じだった。

人生100年時代。しかし、明るく元気に矍鑠として生きるのは、そうそうたやすいことではないと承知している。

だからnoteの世界にいらっしゃる人生の同輩、先輩にお会いすると、にわかに尊敬の念がわいてくる。

私は、空をボンヤリ眺めるのが幼少の頃の日課だった。だから、そらのむこうさんの、記事のカバー画像の紅葉と空に惹かれ。アイコンの空と月に惹かれた。

いつか、芝生に寝転んで空をボンヤリ眺めながら、微睡まどろみに落ちる日が来ることを夢見ている。

そらのむこうさんは、新たに読書の時間をつくるという。その、新たな読書の読後感の記事を読むのが、ちょっと、楽しみになった。


生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。




小牧幸助さん、たらはかにさん、山根あきらさん。3人とも、私は、大好きである。3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃる。だが、お題を出すだけでも大変だと思うのである。

毎週。ほんとうにありがたい。そして毎週の日曜日の、私の励みである。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のお題、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで加えると5重の荒技。

あまりにもやりすぎじゃないかな。



うむ。まあ、私にも事情があって。本当は、ひとつひとつ丁寧に書きたいのだが、まだ、それがどうしてもできない。

これで何週間いや、何年と何ヶ月だろうか…。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、きかん坊の悪ガキだな。


まあな。申し訳ないな。みなさんに。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、そうそううまくはいかず。いつも、反省している。少しばかり。


なんのはなしですか。





さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「名刹」約410字を、どうぞ。


☆         ☆         ☆

秋と本の匂いが混じる大学の図書館で、涼と泉は再開した。

だがその瞬間、涼に指令が下る。

「また時空ミッション?」

「いや、奈良に飛ぶ」


涼は敵のアジトとされる寺院の庭に入り込んだ。キンモクセイの香りが辺りに漂う。

この名刹、盗賊団に乗っ取っとられているのだという。


涼は静かに、警備の工作員をひとりずつ倒しては本部に転送していく。

ほぼ庭を制圧したとき、鐘が打ち鳴らされた。

池の真ん中にあった漆黒の本堂が轟音と共に池の中に飲み込まれていく。

まるでサンダーバードの基地のようだ。

涼は財前の新ツールを使用した。

本堂は急に静止し、涼は中に侵入。妨害する工作員を一人一人制圧しつつハッチを開け、中に制圧カプセルを投げ込んで直ぐさま閉じる。

ボムッ!

最後に転送ボタンを押した。

本堂は、跡形もなく消え失せた。


財前からインカムに通信を受ける。

「敵は所詮、教授の模倣だ。我々本家には遠く及ばない」


「エピゴーネン」

静かに呟いた。


ミッション、コンプリート。


☆         ☆         ☆


荒技も、もう、やり始めて1年3ヶ月以上になる。何回目だろうか。今度、いつか、本気で数えてみよう。

振り向くと、ソファーのさっちゃん(注1)が言った。

noteよりもさぁ、マッサー頼むわ。ここは、荒技は、いらんよ。


マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。


だから。


これで、いいのだ。


これで、いいのだ!




(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。




荒技とは、なんのはなしですか  笑









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