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飯田

昨日、小志朗こじろうのことを書いた。我が家の車の名前である。

その小志朗こじろうに乗って、家内と、長女と、私との3人で、ある所要があって、長野県の飯田に行くことになった。

そしてそのついでに。飯田市美術館を訪れた。


ここには、私の好きな、柳田国男の東京成城時代の家がある。そしてもうひとつ、菱田春草という近代日本画家の常設展示があって。このふたつは、午後からの時間、許されるだけ堪能しようと思ったわけである。

11月3日は祝日で。文句なしの晴れだった。

家を出るのは少し予定よりも遅くなったが、さほどの渋滞には巻き込まれず、ゾロ目祭りあり。SAスタンプ集めもでき。なかなか充実した行程をこなして、所用を済ませることができた。

ゾロ目に遭遇できたのは良かった
SAスタンプは、いくつか集まってきた

午後二番くらいで美術館について、チケットを買おうとしたが、この美術館にプラネタリウムがあるのを忘れていて。長女が見たいと言い、私も同じくで。ちょうど待たずに見れる時間だったので、みんなで見た。皆既月食の前の休みとあって、最初にその話で。埋没林や、星座の歴史の話しを映像で見たが、プラネタリウムと言えど、星空は、ほんとうに心を和ませてくれる。


菱田春草、飯田市の文化、歴史の展示は、とにかく、じっくりと見た。凄く充実した時間だった。日常のイライラや焦燥感みたいなものが、洗われた気がした。

最後に、長女と家内は車に戻り休憩をしているあいだに、私ひとり、私にとってはメインの、柳田国男の移設した家を見に行った。

世田谷時代の住居を飯田に移設したという

何と言っても、広い書斎に感動した。ここで国男は、仲間たちとどんな話をし、議論をし、談笑したのだろうか。そして、どんな思索を巡らし、作品を紡いでいったのだろう。

あまりにも感動しすぎて、説明員の人と話し込み、その人がいなくなってからもじっとたたずみ、車に戻る時間がかなり遅くなった。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

もう閉館時間だが、そう言えば、昼ご飯を食べていなかったな。


車に戻ると、家内も長女も寝ていた。さして叱られることもなく、帰路についた。

車の中で、私は、ひとりでにポツリと、言った。

あんな書斎がほしい。


家内が、小志朗こじろう(注1)を走らせながら、返してきた。

宝くじが当たったらね。


夜は、自主トレ(注2)を1クール(注3)申し出よう。

マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。


だから。


これで、いいのだ。


(注1)我が家の車には、小志朗こじろう、という名前がついている。

(注2)私は、家内のマッサージを、よくする。家内に促されずに、自らの申し出で家内のマッサージをすることを、自主トレと、勝手に呼んでいる。

(注3)我が家のマッサージは、家内が録画したドラマやバラエティ番組を見ながら行うことが基本なのである。1クールとは、ドラマ一本分。つまり、1時間、ハーフとは30分。クゥォーターとは15分を、意味する。


■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。


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