菖蒲
随分前の、初夏の頃である。明治神宮の近くで所要があり、家内と共に久し振りにお詣りに行った。
ちょうど菖蒲が満開の頃で。菖蒲田を見てから本殿に向かおうという話になり。初めて見てきた。
平日だったこともあり、人はさほど多くは無く。じっくりと見つつ進むことが出来た。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん(注1)とコジ。2人で花を愛でるなんて、初めてじゃない?
そして、奥に奥に進んでいくと、人が並んでいるところがあり。さっちゃんが、なんなんだろうと訝しがった。
それは、清正の井戸といって、東京でも有数のパワースポットらしかった。そのことをさっちゃんに告げると、是非とも見てからお詣りに行こうということになった。
あれからかなりの月日が経った。毎日、いろいろなことがあり。運気が上がったのか、上がっていないのか、ちょっと確かめようとして後ろを振り返ると、さっちゃんが、ソファーに座っていた。
あれから、運気、上がった?
さぁ。脚をマッサージしてくれたら、確実に運気が上がる気がする。コジくんも、きっと運気が上がるよ。徳も積めるし。
……まあ、ね。……。
マッサージをすると、家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて、平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、そもそも長男が飼い出したハリネズミのリキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。
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