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アナログ巌流島【毎週ショートショート_2】

今日は趣向を変えて、いつもの、我が家のルーレット・ショートショートnoteカードゲームのお題を離れ、たはらかにさんの主催する、本流のショートショートを書こうと思う。

私は、超に、さらに3つくらい超がつく、超マイペースで。note事務局であろうが、どなたかnoteの世界のひとであうが、企画にのっかることは、ほぼ、無い。

面倒くさいというよりも、期限を守れないのである。kojuroは、遅刻の常習犯なのである。

今回の企画は、この記事だ。

この企画に乗り、投稿している人が、たくさんいる。私の知っている人も、多数。実は私は、過去に一度だけ、この企画に乗って投稿したことがある。ただの一回だが。

実は、家族からお題をもらうのに、最近、渋られていて。というよりも、家族みんな、飽きてきているようなのだ。だから、お題のストックが、なくなってきた。そして、ふと、この企画に乗ることを思いついた。

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

いや。たらはかにさんのほうが、本流だからな。コジの独りよがりのショートショートとは、わけが違う。


うむ。合点承知がってんしょうちすけ


では、今回は、マッサージもせずに、たらはかにさんの企画に乗っかって、「アナログ巌流島」、本編、約410字(注1)を、どうぞ。

☆     ☆     ☆


「待ちかねたぞ!武蔵!」

kojuroは、バットケースを投げ捨てた。

「kojuro、敗れたり!」

遅刻してきた武蔵を迎え、ようやくペットボトルキャップ野球(注2)が始まった。



kojuroは、物干し竿のように長い金属バット。ホームランを狙ってアッパーカット(注3)な打ち方。通称、燕返つばめがえし。

対して武蔵は、木製バットで。スイッチヒッターの上に、打っては投げる、二刀流の大活躍。



武蔵がボロ勝ちした。



kojuroは、悔しそうに呟いた。

「ヤクルトファンなんて、返り討ちにしてやるつもりだったのに。」

武蔵は、誇らしげに言った。

「バッティングの基本は、センター返しに徹するのみ。日ハムファンを撃破したぞ。」



「で、武蔵、なぜ遅刻した?」

すると武蔵は、腕捲うでまくりをして、恥ずかしそうに答えた。

「自動巻き(注4)の腕時計、バネが壊れていたようで。」

「社会人たるもの、パンクチュアル(注5)なのは、必須だぞ。俺のG-SHOCKを譲ろう。」



武蔵はその後、二度と遅刻をすることはなかった。


☆     ☆     ☆

なお。

私の「ショートショートnoteカードゲーム」の掌編の流儀は、本文のどこかに、だいたい、テーマのカードのお題を入れているのだが。本家本元の、たらはかにさんの流儀は、少し違う。

なお、こちらの企画は基本的に田丸雅智先生方式を採用しています。「アナログ」「巌流島」という2つのワードのある作品ではなく、「アナログ巌流島」というアイランドを書くことを推奨しております。是非、皆様の創作世界で「アナログ巌流島」をプカプカさせてみてください。

たはらかにさんの、2023/6/11の記事本文より

今回は、この、本家本元の正式な流儀に乗っかることにした、と、思う。あんまり自信は無いが。




(注1)注、ルビ、改行を入れずに、410文字です。

(注2)ペットボトルキャップ野球。たしか、発案は、京都大学の学生では無かっただろうか。

(注3)アッパーカットとは、下から上へバット軌道をとり、フライをあげて飛距離を伸ばす打ち方のこと。

(注4)自動巻き腕時計とは、私の世代では、主流のアナログ腕時計で。バネが入っていて。つけていると、そのバネが知らず知らずのうちに巻かれて、つけている限り、時計がとまることはない。が、そのバネが経年劣化などで切れることがあり。そうなると、時計は、止まってしまう。
だが。この自動巻き。今でも世の中には、あるようで。かなり進化しているという。

(注5)パンクチュアル=時間を守る、の、英語表現のつもり。


■追記■
面ゆるって、なに?
それは、これ。西尾さんはじめ、みんな、面白い作品をあげていて。
私は、だいたい土曜日の夜に、そこそこの過去記事をあげています。
もしも、お時間があれば、みんなの作品、読んで頂けたら幸いです。




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