綴る日記　拾

「夜寝てる時に、うんと暗い気持ちに陥ることがあるんですよ。僕の場合、それは夢と現実の狭間？みたいな場所で起こります。そのため夢っぽいからか、気持ちが見える化されちゃうんですよね。多分『深淵』という言葉が合ってると思うんですが、もっと分かりやすく言うとすれば、目の前に黒と紫と紺を混ぜた色のブラックホールの渦巻くところが広がっていて、身の毛のよだつ嫌な雰囲気が身体全身に伝わってくる、みたいな。気持ちだから分かりやすく言うのがそもそも難しいですね、失礼しました。ということで、これがなんなのか。僕の今のところの解釈だと、これはこれまでの人生の中で味わった、負の要素を凝縮したもの、な気がするんです。学校で先生が憤怒して教室が静まり返るだとか、夜中うるさい車に乗って騒がしくする輩が横切るだとか、いじめられた思い出だとか。大小構わずそんなネガティブなところだけが綺麗にカットされて集められたもの。このブラックホールを2度と見ることがないような、ハッピーな生き方を今後していきたいです。」